短編小説みんなの答え:1

サファイアのような瞳と、心だけが言う告白

走って塾に行く。 見えないけれど、きっと私の顔は今までにないほど笑顔なんだろうな、と思った。 遠い塾だから途中まではバスで行く。 バスを飛び降りて全速力で走る私。 横を通る人の顔が遠ざかる。 私は塾の看板を目にすると、さらに速く走り出した。 「ん、桜木さん。早いね」 「先生、こんにちは」 ひたいの汗をハンカチで拭いながら挨拶する。 正直、先生の子とは別によかった。 私は“彼”に会いたくて走ったんだ。 「あ、桜木さん」 彼、平井さんが声をかける。 「平井、さん」 私も声をかける。こんにちは、と。 私は平井さんに一秒でも早く会いたくて走った。 夜も眠れなかった。 私はさっき走りながら、ああ、これが恋なんだ、と思った。 平井さんは大きくてサファイアのような瞳で、友達の中でよく見る顔、いわば「イケメン」だ。 その瞳が私を見るたびに、「好き」と心が言う。 それを口で発さないように何とかこらえる。 「桜木さん、・・・好きだよ」 今日の分が終わり、他の子がそそくさと出て行った後、 先生が外に行ってしまった後、背後から声がした。 平井さんだった。 本当に迷いのない声。 私は声が出せない。いつもの通り、「好き」と心だけが言う。 言えない、言えない、言えない。 本当は言いたかった。 言えば、両想いになれる。 なのに、言えない。 平井さんは悲しそうにサファイアのような瞳を曇らせて 「じゃあ、また次に」と言って部屋を出て行った。 その背中を、滲んでいてよく見えなかったけど、見送った。 後悔、した。 なぜ、心の中だけでしか言えないのだろう、 伝えたい、「好き」。

みんなの答え

辛口の答え

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え・・・?

「先生の子とは」・・・え? それ以外はとーーーーーーーーーーーーーっても素敵でした!!!!!!!!!!


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