誰よりも可愛い姿で、貴方に会いに行こう。
私はある日、突然猫に転生してしまった。 自分のもふもふの手足に驚きながらも、涙が出るほど嬉しかった。 私は、自分の人生に飽き飽きしていたから。 小さい子が適当に絵を描いたような不細工な顔面、誰とでも仲良く出来なくて、陰キャな私。 学年の王子様、と言われている白瀬君と両想いになるなんて、夢のまた夢。 それほど懸け離れた白瀬君だけれど、私は本気で白瀬君の事が好きだった。 そんな私でも知っているのが、彼は大の猫好きだって事。 クラスの子が話してた。 そんな、白瀬君が好きな猫に転生出来ただなんて! 戸惑いもあるけど、そんな事どうでもいい。 あんなブスな顏から、可愛い猫になれたんだもん。 白瀬君の家に行こう。 私が居るのは、どこか知らない路地裏。 路地裏を出ると、見覚えのある交差点。 そこを渡って、右に歩けば、すぐに白瀬くん家。 ウキウキと高鳴る鼓動を抑えながら、慣れない足取りで交差点を渡る。 その時だった。 キキーッと車のクラクションが鳴った。 「……っ!!」 目をつむって、死を覚悟する。 けれど、私の体に衝撃は無かった。 恐る恐る目を開けると、温かい誰かの体に包まれている。 「痛……。っ、怪我してない?大丈夫?」 「……!」 聞き覚えのある声。 優しくて、温かい声。 白瀬君の、声。 車に轢かれそうになっていた私を、ギリギリで白瀬君が助けてくれたんだ。 なんて優しいんだろう。 自分の命を賭してまで、猫を助けるなんて。 白瀬君が、私の体を持ち上げた。 「にゃ…!?」 鼻先が触れるくらい近くに白瀬君の顏がある。 「ふふ、綺麗な顏してるね。」 ああ、なんて幸せなんだろう。 好きな人に、届かないと思っていた人の、一番近くに居られるなんて。 今なら言えるかもしれない。 「にゃ、にゃあにゃあ…!」 『ずっ、ずっと前から大好きです…!』 そう言いたかったのに、言葉が通じない。 「ん?どうしたの?」 優しい笑顔。 ずっと遠くで見てた、あの笑顔。 私だけのものにしたいのに。 なのに、猫の姿だったら……。 言葉も通じない。 私の気持ちだって……。 やっぱり私は白瀬君が好き。 胸が痛くなるほど、白瀬君が大好き。 人間に、戻りたい。 そう心から思えば、戻れる感覚がした。 人間に戻って、誰よりも可愛くなって、白瀬君に告白しよう。 人間の姿で、白瀬君に会いに行こう。
みんなの答え
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感動して、、(泣く)
こんにちは!みるくれんにゅうだよ! ー本題ー 感動しました! 白瀬くんは自分の命を掛けながらも主人公の猫(?)を助けるって、、、 優しすぎない!? 語彙力消失してすみません! ー本題終わり- I pray wish hopes and happiness. Thanks for reading!