キミとはバイバイ
空想してしまう。君と一緒に入れるのなら。笑っちまうな。叶わないのに。 涙を流したら、拭けばいい。今はそんな常識は通らない。 君は大丈夫と言っているが、そんな装いは僕に笑顔の仮面をつける。 君がいたから世界が変わった。彩られた。晴れても、雨が降っても。そんな時、恋心が芽生えた。ドキドキが止まらない。もしかしたら…何度も何度も何度も心の中で繰り返した。 何年か経って、僕は変わった。綺麗なスーツを着て、操り人形みたいに動く。君は嫌いだろ。けど、君はそんな僕でも愛してくれた。 みんなも君を愛した。そして君は『キミ』になっていった。 もう、キミの世界から抜け出せない。そんな僕に反吐が出る。キミの笑顔を見ると虚しくなる。お幸せそうで何より。結局、離れられないや。ダメだな。 さよなら。結論はこれだろ。さよなら。わかってるよ。さよなら。わかっているのに。 胸にしまって、言い出せずに、忘れたフリして、誤魔化してる。キミと一緒歩んでいける未来と、一人で歩む未来が戦っている。 また、燃え出す。走る。君が好きだ。キミが好きだ。君が好きだ。すぐ消えるけど、夢見させてくれ。こんな気持ちいらないな。欲しくないな。キミだけじゃなくて、僕にも悪いな。 空想してしまう。君と一緒に入れるのなら。笑っちまうな。叶わないのに。 涙を流したら、拭けばいい。そんなの知らないよ。涙なんか拭かないや。 もう、忘れちまおう。そうしよう。 バイバイ。 僕は、ゼロに戻った。