「風」のような君
とても暑い7月のことだった。 私・宮橋リナ(ふじばれりな)のクラスに転校生がやってきた。1学期のちょうど終わりに転校生なんて珍しいと私は思った。しかし、彼はそんなこと気にすることもなく「風間レオ(かざまれお)です。よろしくね。」と言い、ぱちんとウィンクした。その動作に私は目が釘付けになってしまった・・・。ハッとして周りを見るとクラスの女子のほとんどが私と同じようにレオくんに釘付けになっていることに気づいた。 でも、本人はそのことに気づかない様子で私の隣の席に座った。私の隣は元々空席だったからだ。「よし、授業始めるぞー」という先生の声でみんなは我に返り準備を始めた。私もレオくんを盗み見ながら準備を始めた。すると、一瞬目があったような気がした。 帰りのホームルームが終わり、帰る時間になると、何故かレオくんは靴箱とは反対の方向に歩き始めた。私はレオくんが靴箱の位置を間違えているのだと思い「レオくん!」と声をかけた。しかしレオくんは「ついてきて」とだけ言っただけでまた同じ方向に歩き始めた。 しばらくして屋上についた。 「見てて」 レオくんはそう言うと指をくるくるとまわした。次の瞬間、強く風が吹き付けた。 レオくんは私に微笑んだ。 <どきん どきん> 心臓の音が大きく聞こえる。風が思いっきり体当たりをしてくる。 その日からだ。私がレオくんを追い始めたのは。 ー15年後ー 結婚した彼は今日も風を吹かせている。私の隣で私とおそろいの指輪をつけながら。
みんなの答え
辛口の答え
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凄…!
この小説、凄く短いのに好きになった経緯とかめちゃ分かって面白い! 推せる!
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