空色には、七色の虹を
始業式。 紙が配られる。樹奈は目をゆっくりと開けた。 5年3組。美幸と同じ。佐那もいる。 ああ、と思う。去年も、おととしも。いじめてきた子。 また今年も。自分みたいな子はいないんだろうな。置いてきぼりになるんだろうな。 次の日は音楽だった。 樹奈が苦手な合唱。 そこには清がいた。清は、歌はすきだった。だけど、歌うのは、苦手だった。今日も、みんなにオペラ、オペラ、とからかわれている。その子は瑠璃色の目で、じっと古ぼけた、音楽準備室を見つめる。今までも、私と同じ、からかわれている、助けてあげたい、とおもう。おもむろに先生を見上げると。先生は、無表情だった。 意を決めて、「酷い」という。」そしたら、美幸たちはは口々に、「へえ、樹奈って清のこと好きなんだあ」といってにやにやする。そうじゃない、と思う。清の、瑠璃色の目の奥に、小さな涙ができていた。先生は、いつも通りのニコニコ笑顔だ。そして地獄の音楽は、終わった。でも、清が、「先生、なんなんですか、いじめられてる人をほっとくって、どういう脳してるんですか。」といった。先生は虚を突かれた顔をして、無視したが、みんなの顔には、動揺があった。 帰りに、清に大丈夫?ってきいてみた。そしたら、さっきは、かばってくれて、ありがとう。と、ほほえみながら言った。そして。ぽっけから、そっと何かを取り出した。「これ、ぼくが作ったチョコクッキー。よかったら食べてね」といって渡してくれた。 その日は一緒に帰った。きれいなそらには、きれいな虹ができていた。次の日からは、いじめはなくなった。 終わりに どうでしたか。下手だったら、ごめんなさい。よかったらよんでみてね。