お兄ちゃん!に会えるかな。
私は粋衣(すい)。 今は誰もが目立つ能力を持っている。 でも私はなにも持っていない。 友達の結愛(ゆあ)は火が使えて、亜実(あみ)は逆に水が使える。 でも私は日常生活ではなにも使えない。 らうは荷物をワープできる。 私は火を自分でつけて水は自分で運んで荷物も運ぶ。 まるで普通の人間みたい。 そんなある日一番偉いとされる七瀬伊織(ななせいおり)君が行方不明になった。 その子は女の子が嫌いで近づくと冷たい声で「はなれろ」ていうほどなのだ。 今日も山道を歩いていると伊織君が倒れていた。 電話で呼んで来てもらった。心の中でこれで終わりと思っているところと最後まで見ていきたいと思うところ二つのことがあった。 病院で寝ている彼を見るとかっこいいなと思ってしまう。 パチッ。 起きちゃった 「…なに?僕になんか用?」 「…いえ!」 本当は”大丈夫?”って言いたかった。 本当は用があった。でも―。こんな私じゃね。 「…キミは能力持っていない子だっけ?」 「…そうです…。」 「…ふぅん。」 今まで何十回同じこと言われてきたのに今まで我慢した涙が出てきた。 「…そうですよ!火も使えないし。運べないし…。全く…普通の人間ですよね…。これで失礼します。」 タタタッ 「…待って!粋衣ちゃん!」 ポロポロポロー もう、誰にでも言われるじゃん…。 私が役ただつだって…。 2週間後 「…粋衣ちゃん…いる?」 何で来るのよ! 「…いるけど…?」 「…話したいことある。来て。」 何でだろ?そこはパフェで人気の店だった。 「…ここに入って話そ。」 「はい。2名様ですね。こちらへどうぞ。」 「…好きなの食べて。」 何か申し訳ないのでイチゴパフェにした。 「…そんなんでいいの?」 「うん。」 パフェはすぐに来た。 甘酸っぱくておいしー! 「…で、話なんだけど。…前はごめん。嫌味みたいに言って。」 「ううん!いいんだよ!」 「…ホントに?」 「…。」 「はぁ、すぐにウソつこうとするよね。粋衣。」 ん?何で私の名前を…? 「…やっと出会えた。すぅ。」 すぅは家族とか友達だけに呼ばれてる名前…。 「…もしかして…。」 「…うん。すぅのお兄ちゃんだよ。」 ギュッ 「やっと出会えたね。すぅ。」 「…ぐすっ。」 「言っとくけどここ、パフェ屋だからね?」 「…分かってるよっ!」 「…大好き。すぅ。」 「私もだよっ!お兄ちゃん!」 「…いつまでたってもお兄ちゃん呼びだよね。」 「…?」 まさか、ね。 王子様がお兄ちゃんだなって…。 今日は…私の誕生日なのだ! 今日は… 「今日は…特別に幸せな日だ!」 「…そうだね。」
みんなの答え
※きびしいコメントを見たくない人は
「見ない」をおすと表示されなくなるよ!
いい話!!
めっちゃいい話ですね! 心の中の私泣いてるんだけど…w まさか助けた男の子がお兄ちゃんだったなんて、、! 能力使える世界いいなぁ(*´∇`*) 私も短編小説たまに描いてるんだけど実話だけじゃなくてフィクションでも頑張ります!