どこにでもあるストーリー
どこにでもあるはずのストーリーに私は感動している。 「桜、起きなさい!」 まただ。いつもの母の声。「はぁい」皿の上にあるトースト。まだ温かい…かじったとたん何かがあふれるように感じた。 学校に通う。毎日のことだ。きっと今日も部活をして帰ってスマホをいじるんだ。 いつもお決まりの嫌な算数教師。 …ただいま。 「お帰りなさい。」…はぁ。毎日続くのか。 「桜、ちょっと話があるんだけど。」 「桜は、この日常が好き?」「?」 …楽しいよ。楽しいのに、こんな日常が辛く、既視感を覚えてしまうのは、どうして。どうして。 どこにでもあるの。いつか私も主人公になってみたいな。 波乱万丈な生き方をしてみたいな。 目に見える見えるすべてが綺麗に見えた。 でも私のこの生活はずっと終わらない。 進んでも、ループするだけ。 でも今日母に質問されて、今初めて思った。 「これにて、アニメ、900000歳の生まれ変わりをきょうにて最終回にします。」 あぁ、終わるんだ。この一生続く演技。 どこにでもいる女子高生を演じる900000歳の幽霊。