短編小説みんなの答え:1

時空を超えて

__20xx年 「なんだよ、そんな辛気臭い面すんなよ」 「すみません」 自身の口から零れ落ちたのは、一言の簡潔な言葉、唯でさえのポーカーフェイス。何も含んでない様に感情を押し頃したつもりだったのに、この人にはお見通しらしい。目の前の幼さを残す青年は、癖のあるツートンカラーの茶髪を揺らし、困ったように頭を掻いて笑みを浮かべる。ふと目に入る彼のトレードマークの赤いジャケットだって、もう二度とお目にかかる事は無い、それが分かっているから、いのこる心算もなければ、もう時間もない。あとほんの数刻が経てば、次元装置が自身の元のいた世界線へと送り飛ばしてくれるのだ。最後のチャンスなのだ。 「お前だけじゃないんだよ、寂しいのは だって、先輩が此処で止めたらさ、後輩のお前に示しがつかないだろう?」 そういう割にその態度はやけにあっけらかんとしたもので、嗚呼、今飛び立ったら直ぐ自身という存在が彼の脳裏から居なくなりそうだ。此処にこれ以上留まっても、迷惑がかかるから、もう行きますね、と顔は見せずに時空を越える装置に乗り込んだ。刹那、反射的、といっても差し支えないように手を掴まれる。 「…〇〇さん?」 「…俺って悪い先輩だよな、本来なら此処でお前に心配かけないように笑顔で見送ってさ。そうしたら、いいのに」 もう片方の手で鳶色の目から零れ落ちる透明な雫を拭うものだから、彼の赤いジャケットの袖が濃い赤へと染まっていく。普段の明るい彼からは想像できないくらい、何かに縋るように、蚊のなく様な声で零れ落ちた__行くなよ__の4文字が自身の胸に突き刺さるのは分かった。少し経った後、赤く腫れた、まるで宝石の様な瞳の縁に雫を溜めて、彼は微笑んだ。 「お前が、俺達の未来をより良いものにしてくれるのを願ってる、お前の幸せだけを俺は願ってるから。だから、…また会おうな!」 その時の彼の無邪気な本心からの笑顔は、脳裏に焼きついて離れない、きっと一生ものなんだろう。二度と会える筈がないなんて、分かっているんだ、だから今だけは、彼の勇姿と温もりに溺れさせて欲しい。 「ええ、〇〇さん。また会いましょう。……本当は、貴方の事が__」 かたん、最後の言葉が紡がれることはなく、未来に生きる後輩は装置ごと姿を消した。最後の言葉は分からなかった。ただその場で、瞳から零れ落ちる雫で赤いジャケットにもう一度深い赤のシミを作り、無意識の後に呟いていた。 「俺も、お前の事が」 __________________________ とある理由で過去に飛んだ未来人、目的を果たし未来へ帰る別れ際の話 先輩 後輩呼びなのは住んでる時代が違うので、その時系列的な所より 最後の言葉は貴方のご想像に end

みんなの答え

辛口の答え

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凄すぎっすよ!

こんにちは。スズランです!(*‘ω‘ *) 才能あると思います! 凄すぎです!時空を越えた2人の優しい恋って感じました。 1つ1つ動作が想像しやすいので凄いです!!!!!


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