月が綺麗ですねと呟く君。
' 月が綺麗ですね ' この言葉は 「貴方を愛してます。」と言う 素敵な意味をもっている。 私、豊田 あまね は 真っ暗な空を見ながら、 水色のワンピースを風に揺らして 黄緑の草ばかりの道を歩いてる。 「ふぅ。着いた!」 彼と待ち合わせした、 古びた小さな公園に来た。 彼はまだかなぁ… 心が妙に落ち着かない! 頭がふわふわしちゃう。 「あまね!遅くなってごめん」 「い、いや待ってないよ!!」 彼は 宮原 かなた っていう。 昔からの幼馴染というやつだ。 2人で古びたブランコに乗って 軽くこいでみる。 「ねぇ。あまね、なんで夜なのに 公園に呼んだと思う ? 」 「え。普通に 話したかったとか ? 」 「ちがう。」 ちがうんだ。じゃあなんなの?って 聞こうとしたら、 それをさえぎるように、 かなたが話した。 「それは後から、わかるよ」 「へー。へんなのぉ」 その時はそれくらいしか 考えてなかった。 あとで、 この日が人生で1番、 最高な日になるというのに。 ポツっとオデコに雨がおちた。 「あれ?雨かな?じゃあ、 そろそろ帰る ?」 「だめ。俺といようよ。 雨が止んで 空が晴れるまで。」 「なんでだよぉ。 まぁ、それくらい言うなら いいけどさ。」 まったく。 めんどくさいやつだ。 雨をあびながら、隣を見る。 かなたも、私を見る。 目が合った。あ、あれ? 私の顔が熱くなっていた。 なんで、、照れるとかじゃないのに? なんでだろ。 「あまね、 もう雨止んだんじゃないか?」 「あっ、た、たしかに っ」 「あまね…」 どうしたの!? かなたが、 綺麗な瞳で、 月を見ながら、涙を流してる。 あぁ。綺麗だな… 水晶みたいな、涙だな。 かなたが私の方を向いて、 こう呟いた。 「月が綺麗ですね。」 今日は人生で1番 素敵な日ですね。