風になった君を、いつまでも愛している。
「久しぶり、葵。」 優しく、語りかける。 『遅いよー!京夜ったら。私の事忘れたりしてないよね?』 「……してないに決まってるだろ。馬鹿」 葵。 まだお前の声が聞こえるよ。 おかしいよな。 分かってる。 でも___。 これは、空耳なんかじゃないだろ。 聞こえるんだ。 お前の声が。 もう……この世界には居ない、葵の声が。 『京夜』 しんみりとした、葵の声。 俺が愛した、葵の声。 『もう……私の所には来なくていいよ。京夜は違って、お仕事とか、色々あるでしょ。』 「葵、何言って……」 『私、京夜の事誰よりも大好きだからさ。誰よりも、幸せになってほしいんだぁ』 葵がすぐ隣に居るような気がして、手が震える。 「葵に会いに来れるのが……俺の幸せだよ。」 『ううん。京夜は私の事忘れて!新たな出会いをしてもらわなきゃ。素敵な女性の人と、ずっと傍に居てくれる人と……幸せになってね。』 「葵……っ!」 駄目だ。 行かないでくれ。 葵。 ずっと傍に居てくれ__! 無意識に手を伸ばした。 手を振り切られた感覚がした。 頬に涙が伝う。 「葵……幸せにしてやれなくて……ずっと傍に居てやれなくて、ごめんな。」 『……幸せだったよ。ありがとう。京夜。大好き。』 「葵、愛してる」 葵の切なげな表情が、目に見えた様な気がした。 葵の気配が薄れていく感覚。 綺麗な白いワンピースを着て、美しく、儚げな表情をして。 風になった俺の恋人。 世界で一番愛した俺の恋人___。 俺は目を閉じ、開き、葵を見た。 遺影の中に居る、明るく綺麗な笑顔をした葵を。 これは、強い霊感を持った、京夜の話。 強く強く纏わりついている霊感で、霊と話す事が出来る。 京夜が話していたのは、高校時代の亡き彼女、葵。 幼馴染で、京夜がこの世界で一番愛した少女。 京夜は二十歳で、葵は16。 4年間、長期休みに入った時、葵の元へ帰っていた。 その度に二人で話をし、二人ともが幸せを感じていた。 けれど、葵の方から、京夜を思い、別れを告げる。 霊の方から離れていくと、どれだけ霊感の強い者でも、存在は把握できなくなる。 強力な霊感を持つ京夜。 京夜の元から中々離れられなかった葵。 この世界に居なくても、愛し合った、儚く、美しい、二人の物語。
みんなの答え
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すごいーーーーーーーーい
こんちゃ。恋恋です。 ー本題ー 最後の説明のところが、分からないところを 疑問を答えるような言葉で、とても綺麗だった。 よく、がんばったね。 追伸 同い年なんだ。恋恋より。
うまー!
こんにちは!ランチです! やっぱ上手いね。京夜はきょうやって読むの?京夜と葵が死なないでつきあえたらよかっのにと思いました。死んだじゃなくて風になったっていうのがいいと思いました。