伝説の海の使い
僕には碧衣という思いを寄せている子がいる。名前は海辺の病院で生まれたことから。いつも一緒に話しながら海の見える学校に通う。 そして僕はいつも帰りに海岸に寄って丸太に座り、ギターを弾いて一曲歌うのだ。 ある朝いつものように碧衣と学校に行こうとした。だが、碧衣は登校時間になっても来なかった。入学してから休むことなんて無かったのにと不審に思った僕は、1人学校に向かう。すると、ないのだ。碧衣の席がない。友達に聞いても『碧衣なんて人はこのクラスにいないよ?』と言われる。先生も知らなかった。碧衣の家は近所だったから海辺に寄る前に家族に聞きに行ったが、『うちは子供なんていないよ』と言われてしまった。 どうして、どうして…? 『なんでだよぉ!』僕は海に向かってそう叫んだ。もちろん海だ、返事は来ない。 そう思った時、波打ち際に大きな影があった。覗いてみると、そこにいたのはリュウグウノツカイだった。 なぜ、このタイミングでこんな魚がいるのだろうと、一瞬考える。答えは出ない。でも、信じ難い答えには辿り着いた。 このリュウグウノツカイ、碧衣なのではと。 しばらく自分を疑った。でも、僕の考えはこれしかない。 なかなか海に帰らないリュウグウノツカイをまじまじと見ていた。何かがひれに引っかかっていた。そっと近づき、外す。それは、2人で水族館に行った時にお揃いで買ったイルカのキーホルダーだった。僕は白のイルカ、碧衣は青のイルカだった。 ギターケースに付けていたキーホルダーを咄嗟に持ってくる。何度見比べても、全く同じだった。その瞬間、このリュウグウノツカイは碧衣だと確信できた。 そういえば、リュウグウノツカイは人魚ではないかという伝説がある。本で読んだ。人魚の生まれ変わりと言われる人間もいた。その時の僕は、人魚からリュウグウノツカイに生まれ変わることもあるのか…?と思っていた。それがもし碧衣にあてはまるならーー リュウグウノツカイに、泣きそうな声で話しかける。 『たまには帰ってきてね』 リュウグウノツカイは背を向けて、深い海へ潜っていった。僕はその姿を、見えなくなるまで見つめていた。 ここまで読んでいただき本当にありがとうございます♪ リュウグウノツカイ、皆さんは見てみたいですか?私は水族館に冷凍標本が置いてあったのを見たことがあります。 そんな神秘的な魚を今回はテーマにさせていただきました。面白いと思ってくれると嬉しいです!
みんなの答え
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感動しました…
こんにちは!みるくれんにゅうだよ! ー本題ー めっちゃ感動しました… 特に、生き物の生態と結びつけて書いてるのがすごいと思います……このお話はとても良かったです。 またすごい小説を楽しみにしてます! ー本題終わり- 読んでくれてありがとう!バイバイッ!(⌒0⌒)/~~
めっちゃ面白い!!
小説書くの、とても上手いですね!何回読んでも、飽きないです!すごいです!これからもいっぱい小説書いて下さい!