短編小説みんなの答え:1

『私の心臓、主様のために。』

『私の心臓、主様のために。』 〔ルーカッ!〕 この方は私の仕える「オヴェ幹部」とてもやさしい方である。 『どうされましたか。主様。』 〔ムス。オヴェって呼んでや!〕 『わかりましたよ、オヴェ。』 〔!へへっ〕 とても愛らしい。私の年上とは思えない。でも「アレ」のときはこんなかわいくもない、一人の男になるのだ。 〔第一近距離部隊、戦闘を始めるぞ。〕 「はっ!」 「さあ諸君、戦争を始めよう。」 そう、かれはLO国の幹部なのである。もちろん、彼は戦争に出る。第一近距離部隊、隊長として。 〔お茶会しようや!〕 〔大好きやで、ルカ。〕                         〔ずっと一緒や!〕 でもそんな幸せは続かなかった。 「統領様!ハアハア」 「第一近距離部隊、副隊長、どうした。」 「我が隊長のオヴェ様が敵に隙を突かれ、銃で撃たれッ!」 「なんだと!?」 そのことを聞いてしまった。彼は心臓の上部分を撃ち抜かれていたのだ。 「起きろやッ!オヴェ!」 「起きてください!オヴェさん!」 どんだけ心の底から叫んだって、彼の眼は空かなかった。 「僕が見てるよ、統領たちは街に行って、心臓を提供してくれる人を見つけてくれ。」 「わかった、治療担当、隊長。」 統領とほかの幹部は街に行ってしまった。 『隊長さん、オヴェ幹部を見せてもらえませんか。』 「・・・いいよ。」 彼の体はまるで氷のように冷たかった。 『やっぱりあれしかないですね・・・』 私はもう後悔しない、そう決めた。 『私の心臓をオヴェ幹部のために使ってください!』 「ッ!だめだよッ、もし使ったとしてもッ、オヴェが力尽きたら二人ともッ!」 『そんなオヴェは弱い方ではありません!』 医療部隊隊長はいつも狐のお面をかぶっているが、それが外されている。彼の顔は何かを訴えているような、そんな顔をしていた。 『私の心臓、主様のために。』 「わかった、そこまでいうならッわかったよッ。」 私の心臓の形を調べるときは、無言だった。 「ぴったりだ・・・。これだったら移植できる。」 『本当ですか?よかったぁ…。』 「・・・本当にいいの?」 「いいですよ、遠慮しないでください。」 私を最後の力を振り絞り、目を開いてオヴェのほうを見て言った。 『愛しています、オヴェ…』 もうその瞼が開くことはなかった。 「だれも心臓移植してくれる人が見つからなかった…。」 「このままオヴェさんが死ぬなんて嫌っす!」 「当たり前やろ!」 ピピッ インカムが鳴った。代表して統領が出た。 〈なんだ?〉 〈…オヴェが起きたよ。〉 〈え?〉 ドタドタドタドタ・・・ 「オヴェ!」 「オヴェさん!」 〔心配させてしまってすまんなぁ。〕 彼たちはオヴェを軽く殴ったり、頭をなでたりした。 「そういえば、誰が心臓を提供してくれたんだ?」 その言葉は医療部隊隊長を困惑させた。 「たいt((」 「メイドだよ。ぴったりの心臓を提供してくれた。」 〔そのメイドって誰なん…?〕 「唯一の幹部専属メイド、ルカちゃんだよ。」 〔え…?もう、ルカがいないッ?もうッいらんいらんいらんッ!ルカのいない世界に俺はいらんねんッ!〕 パチンッ 乾いた音が医務室に響いた。 「ルカさんのいない世界に自分はいらない?じゃあ、じゃあッ!何のためにルカさんはあなたのために心臓を提供したのですかッ!」 「それがわからないのならもう一発殴らせて下さいッ!」 オヴェをたたいたのは、医療部隊隊長の専属メイド、アマレであった。 〔でもルカが生きてるうちにッ、愛してるって、伝えたかったッ!〕 「今なら間に合いますッ!」 「そうだよ!いまならオヴェの心臓をルカちゃんに移植させてるから、まだ間に合うッ!」 「お前は伝えんのかッ!?」 〔伝えるにきまっとるやろ!〕 その時の笑顔は一番だった。 〔いっぱい言いたかったことあったけど、一番言いたいこと言うわ。〕                      〔ルカの事、愛してるッ!〕 その時、ルカの指がピクッと動いた。 ビ―――――――― 心臓の動きが止まったと知らせる機械音がした。 〔最後までッ反応してくれてありがとッ!愛しとるでぇ!〕

みんなの答え

辛口の答え

※きびしいコメントを見たくない人は
「見ない」をおすと表示されなくなるよ!

わぁぁぁぁぁ...

読ませていただきました...凄い...ルカちゃんとオヴェくんどっちも生きてる世界線ありませんか...二人とも生きて幸せになってほしい...終わり方も最高...最後に指が動いたのは頑張ってルカちゃんが「私も」って伝えてるのかな...とにかく最高の物語をありがとうございました!


11を表示

他の相談も見る

ランキングページへ

相談に答える

相談の答えを書くときのルール

【「相談する」「相談に答える(回答する)」ときのルール】をかならず読んでから、ルールを守って投稿してください。
ニックネーム必須

※3〜20文字で入力してね

※フルネーム(名字・名前の両方)が書かれた投稿は紹介できません


せいべつ必須

ねんれい必須
さい

※投稿できるのは5〜19さいです


都道府県必須

アイコン必須

答えのタイトル必須

※30文字以内


じこしょうかい

※140文字以内

※自分の本当の名前、住所などの個人情報(こじんじょうほう)は書かないでね


ないよう必須

※500文字以内


辛口

※ないようがきびしいコメントの場合はチェックをつけてね!


ひみつのあいことばを設定してね

他の人にわからないように、自分しか知らないしつもんと答えを入力してね。

※ひみつのあいことばは忘れないようにしてください

※自分が選んだしつもんや答えが他の人に見えることはありません

ひみつのあいことば①必須

※使える文字: ひらがな・カタカナ・半角英数字

※半角カタカナ、全角英数字が使えないよ

※2〜20文字で入力してね

ひみつのあいことば②必須

※使える文字: ひらがな・カタカナ・半角英数字

※半角カタカナ、全角英数字が使えないよ

※2〜20文字で入力してね

※みんなで使うスマホ・パソコンではチェックしないでね

※毎日キズなんに来ていると、ずっと自動で入力されるよ。くわしくはコチラ