小説:届けば良かった
サスペンス?心情ドラマ?小説です。初心者ですが宜しくお願いします! あれ、私何やってたんだっけ… 雨が降る中私はひとり。 一つ、溜め息を吐く。 顔に水が垂れてきて、舐めると塩っぽい味がした。 なんで私はここにいるんだろう。私は山野上寧々(やまのうえねね)、13歳。名前はわかる。ただここにいる理由はわからない。涙を流す理由もわからない。ただ真っ黒な罪悪感だけが心の中でうずいていた。 この雨に溶けて消えてしまいたいような暗い気持ちだった。 「寧々っ」 なんだか聞き馴染みのある懐かしい声がした。 「なんで…どうしてなの!?」 「…誰?」 「亜香里、ずっと我慢してたのにぃ…」 亜香里って言うのか。この子にぴったりな可愛い名前。 「何に我慢してたの?貴方は私とどういう関係なの?」 「もう、いいよ。私を…にして…」 「…は?…えっ」 よく聞こえなかった。もう一回聞いてみる?いや、そんな雰囲気じゃないや。涙を流して亜香里って子は走っていった。 そもそもここはどこなのか。よく見ると目の前に墓があった。 「誰のだろ…」 そこには山なんちゃらと書いてあり、かなり新しめの花が置かれていた。私になんか名前似てる。…あ、手紙も置いてある。 『寧々へ』 「…わ、私?」 もしかして私はもう死んでいたのか。さっき、亜香里は、「私を置いてきぼりにして。」って言ったのかな。だから、会話が繋がんなくて。そもそも会話できてなくて。そして私は。 「もうこの世界ののけ者なんだ。」 『ごめん。亜香里って子。置いてっちゃって。 ごめん。何も意味の無い生き方しちゃって。』 遺書として書いておいた。コンクリートに石で。 …また塩の味がする。泣いてるのか、私は。 弱くて馬鹿でのけ者で。本当にごめんなさい。 「…はは。」 私は自分を馬鹿にするように笑った。 「…寧々?」 確か名前は。 「…亜香里?」 だが相手には聞こえない 「気のせいだよね。もういないんだし。」 私はもういない、けど。 「いなかったことには、されたくないんだよ…」 亜香里はもう行ってしまった。 あのとき、手を伸ばせば良かった。 …後悔って死んでも残るのか。 終わり! 読んでくれてありがとう!感想宜しく!