殺し屋事情
こんな家系に、生まれたくなかった。 俺は横金陽優(よこがねひゆう)。 ごく普通の小学6年生。…って、言いたいなぁ… 俺の家系は、殺し屋兼暴力団の“木黄金(きおうごん)”という組織で活動している。 “木黄金”はそれはまあ有名だ。テレビでもよく見るであろう。 そんな組織に、俺は有無を聞かされず強制に入れられた。 僕の元の名前は“夕日(ゆうひ)”。コードネームは“サンセット”。 「かわいそうに、そんな適当な名前をつけられて」 そんな名前の俺をみておじいちゃんは言った。 「よし、わしから名前を付け替えてやろう。あんたの新しい名前」 そうして付けられたのが、“陽優”。 太陽のようにやさしく、という意味らしい。 『…サンセット、聞こえるか?』 (…、お父さん…) 『お前は今まで誰も殺したことがないじゃないか』 「…ごめん、なさい」 『もう“ごめん”では済まさないぞ。これから与える任務を達成しなければ、お前の未来はない』 「…っ!?」 (…殺さないと、死んじゃう。でも、殺すのはやだ…) 『順調か、サンセット』 「っ、は…はい。今現場に向かってます」 『…絶対に、やるんだぞ』 「……はい」 「キャーーッ!」 「逃げろ、殺人だー!」 「警察…っ、ガハ」 (ごめんなさい、ごめんなさい…) 俺は次々と人を刺す。撃つ。殴って蹴って、殺し続けた。 …ある日、その事件は警察にバレた。 (…俺も、捕まるのか…) 「陽優」 「あ、おじいちゃん…」 「…ついにあんたも、殺人に手を染めたな」 「ごめんね、おじいちゃん。でも俺、俺…っ」 「いいんじゃよ。さ、奥に隠れなさい。警察が来るぞ」 「…?」 「今回の件は、わしが犯したということにしておく」 「っ!だめ、だめ!おじいちゃんは…っ」 「きっと、わしは死刑になる。木黄金の現主将じゃからな」 「だったら尚更…!」 「だめじゃよ。陽優は生きるんじゃ。まだ未来はあるからな」 「でも…!」 玄関のドアが叩かれる。 「あけろ!今すぐに開けろ!」 「…これでお別れじゃ。元気でな」 おじいちゃんもおばあちゃんも、お父さんもお母さんも捕まって、死刑になった。 今俺は、とある家族に引き取ってもらった。 苗字も、“横金”じゃなくなった。 …だからといって、“木黄金”の血が抜けたわけじゃない。 俺の犯した罪は、消え去らない。 だから、俺は罪を償うために、警官を目指すことにした。 …今の前向きの俺がいるのは、おじいちゃんのおかげだ。 ありがとう。そして、ごめんなさい。 その思いを持ち、今日も歩き出す。
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すごい!
すごいね! 質門です。 なぜ、殺し屋をテーマにしたのですか 殺し屋から、警官を目指すのはいいことかわからないけど 作ったのがすごい
おもしろい!!
こういう系好きです! またかいてほしいです!
おぉ…
こんにちは!NASAです。 おぉ…すごい。 正義感MAXだなぁ。