あの子になりたい
あの子が羨ましい。そして憎い。 教室の後ろで友達と親しげに話している彼女は早乙女 美月(さおとめ みつき)。容姿端麗で、運動音痴だが成績優秀。その上、性格も良い。彼女の周りには、いつも人が集まっていた。対して窓際の席で一人寂しく外を眺めているブスは私。私は彼女とは運動音痴という所以外は正反対だった。羨ましい……。そして恵まれた彼女が憎い。恨めしい。あの子になりたい。 …いつの間に寝ていたみたい。小鳥のさえずりが聞こえる。目を開けると、見慣れない天井が視界に飛び込んできた。上半身を起こす。 「え…?ここは…どこ?」 私の部屋じゃない。ずいぶん可愛らしい部屋…。ふと見ると姿見が置いてあった。覗き込んでみると…… 「ええっ!!?」 そこには…驚いた顔の早乙女美月が映っていた。そこで私は理解した。 私…美月になれたんだ。やった! 部屋を出て一階へ降りる。すると… 「……………」何やら鬼の形相をした女性が座っていた。母親だろうか? 一応声をかけてみよう。怖いけど。 「あ……。おはよう……。」すると、 バキッ!! 「………え?」何が起きたんだろう。頬がズキズキと痛む。殴られた? 「昨日、私に話しかけないでって約束したでしょう!?ほんとにアンタはダメ人間ね!!」 母親はそう叫んだ。…どういうこと? 「は…話しかけないって…どういうこと?」 「期末テストの順位が下がった罰よ。昨日約束したわ。…忘れたの?このろくでなしが!!」 ……私は理解した。美月の母親は…毒親、ううん、虐待親だ。なのに…私はそんな事も知らず…。美月を憎いだなんて…。涙が溢れてきた。 「ごめんなさい…ごめんなさい…」 あれからずっと、私は早乙女美月のままだ。
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最高!
こんちは、Miaだよ! 書き方が好きです! あと、こういう物語がすごく大好きです! 私も羨ましいと思う相手がいるので、恨まないように気をつけようと思いました。 じゃあ、またね!!!