短編小説みんなの答え:0

あなたの素晴らしい人生を見守ってるから

キキィッッッッッ いつもの横断歩道。 突然そんな鈍い音がした後、目の前が真っ白になったんだ。 「なんで、なんで…あこが…」 私はあこのお墓の前で手を合わせた。 親友だったあこが交通事故で亡くなった。 明るくて、かわいくて、いつもいつも守りたくなるような笑顔を私に向けてきたあこ。そんなあこがなくなるなんて… 私はずっと泣いていた。あこがくれたくまのぬいぐるみを抱きしめて。 「あーあ、もうちょっと楽しみたかったな。人生14年だけ?まだまだこれからだったのになぁ。」 そんなことをいいながら私は今日もみんなを見守っていた。 私が死んで1週間、今日はお葬式かぁ。 私はずっとお葬式の様子をみていた。 「みんなそんなに泣かなくてもいいのに。」ため息混じりにそう話す。 すると、隣にいた神様が私に話しかけてきた。 「言ってこればいいじゃん、泣かないでって。」そんなことが出来るのかと最初は疑っていた。でも、伝えたいことはある。親友のさあやに。 「だからね、泣かないでって。最期くらい笑顔で見送ってよ。」あこは言った。 私がが続ける。 「無理、あことお別れなんて。いやだぁ」 「そんなこと言わない。私の分まで生きて。さあやにはまだまだ素晴らしい人生が待ってるから。私はそれを見守ってる。」そう言うとあこはだんだん消えていった。 「頑張るね、あこ。あこの分まで生きるから、私の素晴らしい人生を見守っててね。」私はそう呟いた。私の思いは秋の夕日に溶けていった。

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