天使の羽。
「これは飾りですか!」 「す、すいません~!!」 私は天使の見習いです。 もう2年にもなるのに飛べないんだ~。 「海斗様~!」 「・・どうしたの?」 そうだろう・・・。傷だらけだからネ・・・。 「こいつはどうやっても飛べないんですよ~!」 「・・そうなんだ。・・・名前は?」 「あ・・ないです・・。」 そう。飛べたら決めれるんだが。まだ飛べないからね・・・。 「じゃあ、来て。」 「う、うん。」 誰にも内緒だが海斗君が実は好きなのだ。 「・・キミの名前は・・花・・でいい?」 「う、うん!」 好きな人に名前を命名されるのはどんなに嬉しいことか。 「あとね。花・・・花のこと、大好きだよ。」 「?!」 「ずっとさ、練習してるの。」 そして差し出したのは手の甲の傷。 「・・なに?」 「僕はね、ずっと飛べなかったんだ、だから手の甲に傷をつける代わりに、飛べるようになったんだ。 ・・・花にはやってほしくない。花は自分で努力して飛べるようになってほしいーって親みたいにいってごめん。 でさ、返事は?」 「私でよかったら、喜んで!」 「うんー、大好き。花ー、」 すると上から甘いキスが降りかかった。 次の日も、また次の日も 「この天使の羽は飾りですか!」 っていわれても、心は折れない。だってー 海斗がいるからー。