青くて、残酷な記憶。
鳳レイキは、1つの墓の前で、手を合わせる。 彼には、1人の親友がいた。その名は天竜ツバサ。 2人は幼馴染と間違われたり、兄弟みたいと言われるまで仲が良かった。衝突することもあったけど、気がつけば元通り。何かあったかと聞いても2人で顔を見合わせ、笑っていた。 2人は、美しく澄んだ青き季節を生きていた。彼等を知る人は、 「毎日が青春の中学校の中でも、周りが羨ましがるような人たちだった。眩しい青色だった。」と言う。 あのまま何事もなかったら、今頃、同じ警察学校を目指し、警察官となっていただろう。 あの、「決定的な出来事」が、なければの話だが。 ツバサは高校2年生の時、ダークサイドに堕ちた。 レイキは、到底受け入れられなかった。担任から教えられた時だって。ニュースでの報道だって、到底、受け入れられなかった。 ツバサは、大きな犯罪組織の一員となった。ツバサは、人格が、人が変わってしまっていた。 それでも、レイキと過ごした青い季節は忘れてはいなかった。 煩わしい、記憶と化しているだけだった。 レイキは、警察官となった。そして、その犯罪組織の壊滅を目指す部署に配属された。人の心がないのか、とレイキは内心舌打ちをする。でも、レイキの瞳には、揺るがない芯があった。ツバサを、あの時のように、戻してやる。 捜査を進めていくうちに、殺人を犯していることがわかった。1人や2人じゃない。500人もの、大量殺人だった。それを指示しているのは、天竜ツバサだった。 頭を殴られたような衝撃が駆け巡る。そんなはずない。そんなはずがない!でも、その願い虚しく、それは本当だった。 ツバサは逮捕された。その手柄を挙げた鳳レイキは、上司などの上層部から褒められ、後輩からは慕われた。 でも、彼の心にはそんな嬉しいはずの言葉は、届かなかった。 裁判が始まる。 これだけ裁判が恐ろしいとは思わなかった。友人の裁判というのは、残酷だった。 判決、死刑。そう、言い渡された。 レイキの心は、完全に壊れた。砕け散った。神様が嫌がらせをした。執行日は、レイキの誕生日だった。 レイキは、ツバサの墓で手を合わせる。涙が込み上げる。それを、抑える。 そして気づく。あの青く光り輝く季節は、もう戻ってこない。その代わり、あの記憶は澄み続ける。生き続ける。 青は、澄んでいる。記憶は、生き続ける。これからも、ずっと……。 FIN
みんなの答え
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カンドウシチャッタ\\(//∇//)\\
コンチャッ!! いつも見てます!! ダークサイドに堕ちたところにこころ打たれたヨ!! ダークサイドって言葉がかっこいいー!! バイチャっ!