貴方との約束
今日は、同窓会か…。久しぶりだな。 「俺さー、結婚したいんだよねー。」 「僕は、これから結婚とか恋愛しないって決めたんだ。」 「なんでー?」皆が近寄ってくる。 俺は、彼女と約束したんだ。 10年前…。 俺は大学時代、落語研究会に所属していた。 「おーい!おーい!南部くん?」 前を向いたらある女性が立っていた。 「君、いつも下ばっかり見てるよねー。前向かないと、損だぞー!」 彼女はマドンナ的存在で明るかった。俺とも話してくれて、何しろ落語が趣味だから互いに引かれ合った。そして、彼女と付き合った 大学卒業後、 ラインをやり取りをしていたとき 「疲れたー。助けてー!」 「じゃー、明日会おう!」そして待ち合わせのところに行った途端、声が出なかった。 「私、白血病になっちゃたんだ」 いつものような明るさがなかった。 「俺助けるからさ、サポートするから!」 「ありがとう」彼女の入院生活が始まった 彼女の28歳の誕生日は、医者には内緒に病室内で誕生日パーティーをしたり、落語を聞いたりした。その間で彼女の両親とも仲良くなった 彼女は明るかった。だが、数カ月後病気が、 進行して、彼女は28歳の若さで他界した。 葬儀の事もあまり覚えてない。 「どうすればいいんだよ!」 ずっと泣き崩れていた。 ある日彼女のラインを開いた。 「虚しい。虚しい。彼女に思いを送信したら…。見てくれないかもだけど。書くか」 手が震えた。見てくれなくていい、でも…。 送信した。数分後、俺は声が出なくなった 俺が送った文字を既読している。 「はぁ?………。なんで?」 彼女は他界した。既読するわけがない。数分後ラインを見てる時、彼女から送信された。 「ありがとう。お父さんと見て泣きました。 私が返事するわね。」 彼女の母だった。 「今まで支えてくれてありがとう。 でも、前に進んで!あの人が望んでいるから」 俺は泣いた。涙が枯れるまで、その時 彼女の言葉が頭に浮かんだ。 「君、いつも下ばっかり見てるよねー。前向かないと損だぞー!」 彼女と約束したんだ。だから………。 前を見ると皆泣いていた。 「南部、それは辛いなー。」 「大丈夫だよ。今も前を向いてるから」 彼女との約束を破らないように、 前を向こう!