冬
冬は月が大きく見える。 1学年進むたびにクラス替えで不安になる。 大きな月は綺麗だけど、恐怖も感じる。 今年は雪が降るかな? 雪を見上げると分厚い雲。 その先に春が待ってるのかな。 来年もいい一年になりますように。
冬は月が大きく見える。 1学年進むたびにクラス替えで不安になる。 大きな月は綺麗だけど、恐怖も感じる。 今年は雪が降るかな? 雪を見上げると分厚い雲。 その先に春が待ってるのかな。 来年もいい一年になりますように。
私の名前は月夜 未逗紀(つきよ みずき)!弟が病気でこの病院に入院してるんだけど最近気になる子がいるの。 一人でよく屋上の花畑にいる子なんだけど...毎回のように最近いるの。 (話してみたい...) そう思ったからには体は待ってくれない。 ミズキ:あの! ?:?こんにちは ミズキ:あっ、こんにちは!最近よくここにいるよね? ?:そうなの!最近また入院し始めたから病院で楽しめるところ探してここを見つけたの!あっ、これあげるよ! ミズキ:?破片? リオナ:今度詳しく話してあげる!私、リオナ! ミズキ:私はミズキ! リオナはシーグラスがお気に入りらしい。持病持ちで最近また入院し始めたんだって。体はもう、少ししか持たないらしい。見た目は元気そうなのに。 ○o。. 次の日行くとリオナはいなかった。不思議に思った私は受付の人に聞いてみた。すると、リオナは家族と海に行ったそう。 急に寂しくなってしまった。せっかくだし弟にあの子のことを聞いてみよう。 ○o。. ミズキ:ねぇ、そうた?リオナって言う、よく屋上にいる女の子知ってる? そうた:うん知ってるよ?話したこともあるよ?お姉ちゃんと同い年で海が好きなんだって! 弟は私が知らない情報まで知っていた。 ○o。. 今日こそはと踏み込んだ屋上、そこにリオナの姿は...あった。 ミズキ:リオナ!やっほー! リオナ:あ!ミズキちゃん! ミズキ:呼び捨てでいいよ?そっちの方が親しみやすいし! リオナ:そっか!わかった!ミズキ! ミズキ:昨日、海行ったんだって? リオナ:!そうなの!でね、ミズキにね、お土産! ミズキ:え!? キラッ ミズキ:....キレー...これ...前... リオナ:そう!シーグラスって言ってね、ビンの破片なの!中にはおっきいのもあってね... そこからリオナはシーグラスの話を夕方近くまで話していた。私はその時間は全く苦痛じゃなかった。むしろ楽しかった。「また、持ってくるね!」そう言ったリオナの笑顔は忘れられなかった。その日から毎日と言うほどリオナに会いに行った。病室も教えてもらったので屋上にいない日は病室にも行った。こんな日がずっと続けばいいのに...と思っていた。 ○o。. 天気が大荒れの日、事態は急変した。リオナが屋上にも病室にも現れなくなったのだ。看護師さんなどいろんな人に聞いたが、誰も教えてはくれなかった。 ○o。. とぼとぼ一人で病院の出口へ向かう。そのとき... (あっ、見たことある顔だ...) そう、リオナのお母さんだった。 ミズキ:あの、リオナのお母さまですか? 母:はい...リオナのことをご存知で? ミズキ:はい。あの、リオナって今どこに... 母:緊急治療室にいますよ。リオナ、もう数日でいなくなるのよ ミズキ:...え? 私はリオナのお母さんにお願いして緊急治療室に行くことにした。 ○o。. ピッピッピッピッ ミズキ:リオナ? リオナ:...ミズキ... ミズキ:リオナ、うち、リオナのために最期まで全力尽くすよ! リオナ:...くだらないなぁ。 ミズキ:え... リオナ:なに?私のためって。こんなあと数日で死ぬような人間に全力を尽くす?笑えるね。尽くしたって結局死ぬ運命には変わりないじゃない。やるだけ無駄だよ。 ミズキ:そんなこと... リオナ:ないって?帰ってよ。こんな死に際の人間と一緒にいたら時間だけが過ぎてくよ。 ミズキ:...分かった。″ばいばい″、リオナ。 ○o。. その夜、リオナは天へと旅立ってしまった。私は後悔した。あのときあの場でリオナを説得できるような発言ができていれば、と...。 ○o。. 次の日、リオナの病室に行った。今目の前にいるのは泣いているリオナの家族と...冷たくなったリオナだけだ。 ミズキ:リオナ... そうポツリと呟いた。 母:ミズキちゃん、これ、あの日リオナが書いた手紙よ。 渡されたのは優しいタッチで書かれたリオナからの手紙だった。 ○o。. ミズキへ あのときはキツいことを言ってしまってごめんなさい。この手紙を読んでる頃には私はもういないね。だからこの手紙で伝えたい。ミズキ、毎日のように会いに来てくれてありがとう。ミズキが話しかけてくれたあの日からつまらなかった私の病院生活が変わりました。毎日会えるのを楽しみにして、私を見つけてくれたときのあの笑顔が大好きです。私が長々したシーグラスの話も飽きずに聞いてくれた。そんなミズキが大好きです。新しいコレクションにしてください。私のお気に入りのシーグラスです。本当にありがとう。 リオナより ○o。. 入っていたシーグラスは今までもらった中で一番輝いていた。 ○o。. ミズキの目からシーグラスのように輝いた一粒の雫が溢れ落ちた。
死んだと思ったら、悪女でした。 「えぇぇぇぇぇ。」 鏡に映った自分自身を見て思わず叫ぶ。 仕方ない、だって事故で死んだと思ったらまさかの大好きな漫画の悪役令嬢に生まれ変わってたんだから! いやぁ、死ぬなら転生したいしトラックに轢かれて、って決めてたけどまさか本当に生まれ変わるとは。 驚きだよ。 状況を整理しよう。 イライザ•アイスベルク(現在13歳) 一応、公爵家長女。 物語の舞台はルミエ王国。 魔法の存在する異世界である。 主人公は私の双子の妹、ソフィア•アイスベルク(なんか妹の方が名前可愛いんだけど!) 話の流れをざっくり説明すると、姉にいじめられ続けたソフィアが、魔法学校で王子と出会い、付き合い、嫉妬で自分を殺そうとして悪魔化した姉を王子と何人かの人たちと一緒に倒し、ハッピーエンドという王道ストーリー。 つまり、私は死ぬ。 5年後くらいに。 ……って!そんな悠長にしてられん!私死にたくない! 未来を変えるため、これから頑張っていくぞ! まず、私が真っ先にしたのは筋トレと魔力の特訓だった。 確か、私は王子に腹を刺され、ソフィアの魔法で死ぬ。 悲しいことに私は光属性のソフィアと違い、闇属性。つまり、彼女は私の弱点。 どっちも強いんだけどね! しかも、ソフィアは物語の中盤で全属性になる。 魔法で倒されないためにも特訓は必要! この世界一応剣が主流だし、剣で刺されるから扱えるようになっておきたい! 逃げるための体力も必要だしね。 参考書を読んで、一人、部屋で魔力の特訓をし、毎朝走り込みをし、お小遣いで買った剣で素振りをする日が何日かが続いた。 そんなある日、夕食の時間に王族とのお茶会の話がされた。 「王族とのお茶会!?」 「あぁ、多分婚約の打診だ。非礼が……。」 王族とのお茶会。 漫画での超重要イベントだ。 確か、ここで私は大失敗をして王子から悪女のレッテルを貼られる。 つまり……死亡フラグ! 全力で回避しないと! でも、肝心の「大失敗」を私は覚えていない。 部屋に帰るなり、私は次女のマリーにお願いした。 「マリー!お願い!私に作法と刺繍を教えて!」 「あのお嬢様が……。もちろんです。」 とてもびっくりされた。 確かに私は、妹をいじめたおす悪女だったけど……うん、普段の行いだね。 こうして、日課に作法が加わり、さらに忙しくしているうちにお茶会の日がやってきた。 うわぁ、大きい。 お茶会の当日、私はソフィアと、お目付け役兼従者のマリーと一緒に王宮に来ています! 招待されてる側だからね! 王宮めっちゃ大きい。 しかも華やか。 初めての王宮に踊りそうな心を必死に押さえつける。 ここは死亡フラグ満載の危険な場所なのだ! 走行している間に、部屋についた。 なんか、絵画がいっぱいある!高そうな壺もある! ソフィアと二人きり、話題を探しているうちに、扉から金髪のイケメンが現れた。 王子、ルーク•デュ•ルミエだ。 後ろから側近であり護衛騎士のキースもついてきている。 私たちは立ち上がってお辞儀をした。 「アイスベルク公爵家長女、イライザ•アイスベルクです。以後お見知りおきを。」 「アイスベルク公爵家次女、ソフィア•アイスベルクです。以後お見知りおきを。」 「ルミエ王国第一王子、ルーク•デュ•ルミエだ。本日は来てくれて感謝する。座ってくれ。」 私たちが座ると同時に、お茶やお菓子がやってきた。 私も手土産を出し、お互いに毒味をして見せて食べる。 よしよし、習った通りにできているぞ。 お互いに当たり障りのない話題をしつつ、お菓子をつまむ。 お茶会は、何事もなく進んで言った。 「あ!私、ルーク様に渡したいものがございますの。」 私の言葉でマリーがサッとハンカチを持ってきた。 少し恥ずかしそうな演技をしてそれをルークに渡す。 「その指は。」 「お恥ずかしいことに、少し失敗してしまいまして。」 指に巻いてある包帯を見てルークが心配するところも計画通りだ。 残念ながら、怪我はしていない。 好感度上げ作戦の一環だ。 「見事だな。」 「そんなそんな。」 キースが私のハンカチを見てそう褒める。 ふっふっふ。いい感じだ。 そのまま、万事筒がなくお茶会は終わった。 よかった、脂肪フラウ回避だ。 天性悪女は、これからも頑張る。
私は、加賀みやび。15歳。 私には、好きな人がいる。 その人の名前は、鈴木そうま様。 そうま様は生徒会長で、勉強もできるし、運動もできる。 その上、とってもカッコいい人なの! そうま「誰か、これを職員室まで運んでくれない?生徒会で忙しくてさ。」 女子たち「「「はい!私がやります!」」」 そうまくんは、女子たちにも大人気だ。 そうま「うーん…みやびさん、お願いしてもいい?」 みやび「は、はい!」 (キャー!「みやびさん」って呼ばれた! そうま様に名前を呼ばれるなんて!) 荷物を職員室に運び終わって、教室に戻る。 先生「今から、文化祭の劇の配役を決めるぞ。まずは王子様役からだ。」 女子A「はい!鈴木さんがいいと思います!」 先生「そうか。じゃあ、お姫様役は誰がいい?」 女子たち「「「はい!私がやりたいです!」」」 お姫様役は、王子様役のそうま様と手をつなげる…私もやりたい! みやび「私もやりたいです!」 女子A「みやびのくせに、ちょっと可愛いからって調子に乗って…」 女子B「ほんとそれ。本気で恋してるこっちの気持ちも知らないでさ。」 (私だって本気で恋してるのに!) 女子A「先生、お姫様役は王子様に決めてもらうのがいいと思います!」 先生「そうだな。じゃあ、鈴木、誰がいい?」 そうま「僕は、みやびさんがいいと思います。」 (えっ…やった!そうま様と手をつなげる!) 先生「そうだな。美男美女でお似合いだぞ。」 そうま「やめてくださいよー、恥ずかしいですって!」 今日は文化祭当日。 劇が無事に終わった。 もっと手をつないでいたかったな… そうま「みやびさん、ちょっといい?」 みやび「は、はい!」 (わわわ、そうま様が話しかけてくれた!) そうま「屋上に来てくれる?」 みやび「う、うん。」 (えっ…文化祭の後に屋上って、まさか…!) 屋上に着くと、そうま様はもう来ていた。 そうま「僕、ずっと前から、みやびさんのことが…」 (ごっくん) そうま「嫌いでした!」 みやび「えっ…なんで?」 そうま「ははっ!その驚いた顔が見たかったんだよ!」 みやび「…え?」 そうま「僕、女の子を泣かせるのが好きなんだよ!」 みやび「…は?」 (そうまって、こんな人だったんだ…最低。) 女子A「そうま様って、こんな人だったんだね。」 女子B「完全に冷めたわ。」 そうま「え!?なんでここにいるの!?」 女子B「みやびが屋上に呼び出されたから、告白されると思って、ついてきたの。」 女子A「あんたのこと、全部録画してたから。」 女子C「学校中に見せちゃおうかな?」 そうま「や、やめてくれ!僕は女の子をおとしめて泣かせるのが趣味なんだ。それがバレたらモテなくなる!」 みやび「貸して。それ、今すぐ拡散するわ。」 女子A「どうぞどうぞ!」 そうま「そんなぁー!」
誰からも必要とされなかった。 ……というわけではなかったのかもしれない。 ここに立ってふと思い返す。 小さい頃は純粋で、毎日が楽しかった! 友達と遊んで、笑って。家族とも仲睦まじく過ごしてきた。 運動会。負けちゃったね、悔しかったねって笑って。 お遊戯会。よくできたねって、褒めてもらえて。 卒園式、卒業式だって。寂しかったけど、いつかまた会えるよねって。 「絶対、また会おうね!」 親友の言葉も、叶うと信じてた。 「っ!……うん!絶対、絶対また会おうね!」 「約束だよ!!」 本当に楽しかった!! ……いつから壊れちゃったんだっけ。 誰といても顔色を伺ってばかりで。家族の仲も上手くいかない。 体育祭。協力できなくて、先生に怒られた。 演劇発表。みんな、やる気なんかなくて。 人生2回目の卒業式。あぁ、やっと終わりなんだって、安心して泣いちゃった。 誰からも必要とされなかった。 ……というわけではなかったのかもしれない。 少なくとも、小さい頃は真っ当に愛されていた。 何もかもうまく行かなくなったのは誰のせい? ……自分のせいだなんて答えは、とっくに出ているのに。まだ、明日への希望を信じてる。 全部、全部全部全部全部全部全部全部全部。 全部、努力を怠った私のせいだ。 才能もない。誰にも勝てない。 ましてや誰かを傷つけてばかり。 そんな人が幸せに生きれるわけがない。 生きる価値もない。 ……全部、分かってたのにね 『4番線に各駅停車〇〇行きの列車が止まります。黄色い線の内側に下がって……』 「……」 アナウンスが、何処か遠くに聞こえる。 電車の音が聞こえる。 私がいなくなっても世界は回る。 回り続ける。 それなら、いっそね。 「運動会負けちゃったね。来年こそは勝と!」 「お遊戯会上手だったな!すごいぞ!」 「もう卒業か…今まで本当にありがとうね!」 「ずっとビクビクしてて目も合わないし。ウザいんだけど」 「こんな点数しか取れないなんて……こんな子なんて産まなければよかった!!」 「このクラスにはもう、協力することも勝つことも期待していません」 「もうやんなくていいんじゃない?演劇発表なんて。馬鹿馬鹿しい」 「……これで、やっと終わりか」 「絶対、また会おうね!」 ……最後に思い出すのはこの言葉なんだ。 「……ごめんね」 約束、守れなくてごめんね。 何もできなくてごめんね。 傷つけてばかりでごめんね。 期待に応えられなくてごめんね。 生きていてごめんね。 生まれてきてごめんね。 本当にごめんね。 警笛が鳴っている。 電車が近づいて来ている。 ホームの端っこに立っていた私はそのまま、 線路に飛び込んだ。 あとがき――――――――――――――――――― 読んでくださりありがとうございます!雨憂です。 久しぶりに(この名前にしてからは初めて)短篇小説書いたので、変なとことか誤字脱字があると思いますm(_ _)m 一応、主人公の名前は高野叶羽(たかの かなう)ちゃん、高校1年生です!名前を作中にいい感じに入れられなかったのが悔やまれる…… 改めて、読んでくださりありがとうございます!感想お待ちしています! ※辛口NGでお願いします。