短編小説みんなの答え:1

交差点へ会いに行く

「お、優奈来たか」 「うん来たよ、調子はどう?」 「まあ、いつもと変わんない」 私は優奈、今日は幼なじみの尾崎に大学に進学するために引っ越しをする事を話に来た 「今度の夜にさあ、流星群が降るんだってよ、こっから見ようぜ」 「…うん、見ようか」 尾崎の笑顔を見てると、引っ越しの事を言い出せなくなった 「流星群は3日後か、その時に尾崎に一つ言わせてね」 「…あれか?告白か?」 「…なにか言ったかな?」 「…ごめんなさい」 3日後の夜 聞いたことはあった、流星群がどんなものか 空を数多の星が流れる でもこんなにも美しいものだとは想像も出来なかった 今日初めて星を知ったと言っても過言ではない、まさに絶k… 「うわああああ、優奈見てみ!星めっちゃある!すっげえええ」 「もう少し静かに出来ないの?」 はしゃぐ尾崎と、流星群を交互に見てふと考える …もし、次に流れた星に願い事をするならば 私は何を願うだろう 一呼吸置いて…本題だ 「あのさ、私今度ね」 「…居なくなるのか?」 「――!」 二人の間に静寂が走る、あたりの雰囲気が変わる 「…居なくなるんだな」 「…うん、大学に進学するから」 「わかってた」 「…え?なんで?誰にも言ってないのに」 「いつか優奈がここに来れなくなるのはわかってた」 尾崎はまっすぐ私を見つめた 私はなんとも言えない感情になって尾崎から目を逸らした 尾崎は今まで見たこと無いくらい大人みたいな顔をしていた 「まあ、その大学で新しい事していけばいいじゃん、そうすればさ…」 『俺が死んだ事も引きずらなくて済むだろ』 私はいつの間にか泣いていた 尾崎が私の涙を指で取って笑った 「泣くなよ、お前は何も悪くねえだろ」 尾崎はいなくなっていた 足元には花束とラムネ瓶 尾崎は3年前この交差点でトラックにはねられた 本当は私がはねられるはずだった 迫りくるトラックに硬直する私を突き飛ばして、かわりに… ―ドンッ …尾崎は私のせいで その日からこの交差点で尾崎の霊を見るようになった 尾崎は幽霊になっても相変わらず元気だった 私の事を責めたりしなかった 尾崎の笑顔を見る度に、私の中の罪悪感が膨らんだ せめてもの罪滅ぼしに、毎週花束と飲み物を一つ買ってくる 尾崎はいっつも喜んでくれる 普通嫌でしょ、死んだ原因の相手が持ってくる花束なんて 成仏の仕方わからないって言ってたけど いなくなったって事は成仏したんだな 「…そんなに心配だった?…ごめんなさい…ありがとう」 星が降る交差点で 風に揺れる花束と 中身が少し減ったラムネ瓶と また会おうねと泣き笑う少女 少し悲しく虚しく、優しい 長い夏の短い出来事

みんなの答え

辛口の答え

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よすぎ

キュアフレンディです! いい話! 感動!


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