後悔と終焉
昔から私は病弱だった。風邪を拗らせて入院、なんてことはよくあることだった。幼稚園に通っていた時は割と体調を崩さずに登園できていて何人か友達と呼べる人はいたが、小学生になってからは持病が見つかり、入退院を繰り返していたためクラスに居場所ができることはなかった。 小さい頃は沢山の人が見舞いに来てくれた。 美味しそうなお菓子や果物をもらったり、お花を飾ってもらったり。時には励ましの手紙をもらったりして、あまり寂しいと感じることはなかった。 今となってはそれが羨ましい。何故なら、私の見舞いにくる人なんか、もう母親しかいないからだ。しかも例え見舞いに来てもらえても、私は薬の副作用でほぼ寝たきりのため、話すこともできない。 私はただ寂しかった。何本も点滴が刺さって、段々と腕が細くなって、薬の副作用で髪が抜けて。 誰でも良いから、段々と死に近づいているという現実に怯えている私を力一杯に抱き締めて「大丈夫」の一言を私に投げかけて欲しかった。 でも、それは叶わない。それすら叶わない。もう私は愛想を尽かされてしまったのだ、きっと。 「きえたいな」 口をつぐんで考え事を始めてから何分経った時だろうか。息が苦しくなった。身体の中から耐えきれないような痛みがして、身体中が火で炙られているのかと勘違いするほど熱くなった。 どうにかしてナースコールを押そうにも腕が動かせなかった。身体が重たい。 そしてトドメを刺すかのように、尋常じゃない眠気が私を襲ってきた。 恐らくこのまま目を閉じれば私は死ぬだろう。普段とは明らかに違う種類の眠気だ。 正直、このまま死んでも良いと思った。私なんてただの穀潰しで、親に迷惑をかけるだけの存在なのだから。でも、そう思っているはずなのに、同時に生きたいとも思っている。何故なのかよくわからない。 でも、少し理解した。私はきっと死にたくないんだ。死ぬのが怖いんだ。だから必死に抗ってるんだ。ナースコールを押して助けてもらおうとしているのだ。 少し、気付くのが遅かったかもしれない。 もう少し早く気付けていたら、みんなが私に愛想をつく前に気付けていたら、結果は違ったのかもしれない。そんな後悔虚しく、私の瞼が視界を閉ざした。 私は深い深い沈黙に沈んでいった。
みんなの答え
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最後がすごい!
最後の、「深い深い沈黙に沈んでいった」のところが、表現の仕方がかっこよかったです!
すっごく感動しました(涙)
もうっすっご~く感動しました🥹 こういうのって勉強が終わった後の息継ぎに向いてますね 主人公はやっと自分は本当は生きたいと気づけた でも… というところでマジで泣きそうだった
良いですね!
・こんちゃ!あまねで~す! 本題:あまねより ・すごいですね!最後が後悔で終わるのは予想外でした!それに、主人公が思ってることが書いてある話のもまた、個性的ですね!後悔のない生き方をしないと・・ですね! また投稿、お願いします! 見てくれた人「ありがとー!」