短編小説みんなの答え:1

ねえ、宇宙人さん

「実は地球を侵略しにきた宇宙人なんだぜ、俺は」 背丈は高いのに青白くて細い体躯も、光に透けると蜂蜜が蕩けたみたいな髪も、赤い瞳を縁取る睫毛も。確かに人間離れしている程、丹精込めて作られた作り物の人形みたい美しいから。そう言えばそう思えるけど、少なくともそこにいるのは一人の人間で、それは酷く馬鹿げた冗談に一瞬思えた。でもそれはほんの一瞬で、次に僕の口から出た言葉は直ぐ虚空に消えちゃうんじゃない、ってくらいには軽かった。 「…へえ?じゃあ宇宙人?いつか星に帰っちゃうの?」 「なんだ、やけにあっさり信じるんだな。非科学的なものは嫌いそうなツラして」 「うーん、君は僕にとってちょっと特別な存在になったからかな。なんとなく、そんな気がする。」 頭ってのがちょっと並外れていいらしい僕は、ちょっと浮世離れしているらしい。そんな訳で大方一人でいる事を好むのだけれど、つい最近、暗い廃工場の空き地で目の前の彼と出会ってからはすぐ打ち解けた。話も、見ている世界も全て同じに見えて、偶然の出会いは必然に思えて、これって人生で二度ない相棒って存在との出会いなんじゃないかって思えた。そりゃつまらないジョークかと思ったのに、宇宙人って言われて、妙に腑に落ちてしまったから仕方がない。 「いつ侵略すんの?」 「方法は見つかってるから、まあ今が夏休みってやつなんだろ?それが終わるまでにはな。」 「ふーん、まあいいや。侵略したらさ、僕を君の住む星に連れてってよ」 まるで今度どこに遊びに行く?くらいのテンションで、普通の友達同士の会話みたく一つの星が消えうる話をしているのに。でも不思議と何も怖くなくて、本当は宇宙人の彼は少形の良い眉を顰めてこちらを見た。何考えているのか真意を探る様に此方を見詰めるから、口を緩ませて微笑んでやった。 「いいのかよ」 「うん、別に地球(僕の住む星)が消え去るなら、それは運命って事じゃないの。たった一人の子供が国家どころが宇宙問題をどうにか出来るわけないし」 お願い、僕を君の星へ連れてってよ、と両手を合わせれば、宇宙人の彼は呆れた様にため息をついて、そして笑った。 「お前なあ、それ謀反人って奴だぜ。」 「そうかもね。いいよ、僕は君に会えなくなる方が辛いから。君の星を見せてよ、ほら、君の住む世界に、僕を連れてって。」 「…裏切りはなしだぜ、相棒」 「当然じゃん、いつでも侵略しちゃってどうぞ」 冷たいアイスが売り上げをあげるような、ひどく夏の暑い日だった。夏休みを終える前に、この世界に終焉が起きるとはつゆ知らず、子供達のはしゃぐような声、沢山の蝉の鳴き声が耳にはいる。こうして廃工場の空き地で、水の惑星ともいえる一つの星の命運が、終わりが決めらた訳だけど、これは二人の秘密なのであって、大人達にも誰にも、あと少しでこの星が滅びを迎える事は知る由もなかった。

みんなの答え

辛口の答え

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不思議なストーリーだねー。

こんにちは!ゆりりでーす!不思議なストーリーだねー。こんな言い方で地球は侵略されようとしてるのかよと思うくだらない地球侵略発言だねー。あの人?は宇宙人なの本当にっておもうわ。


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