短編小説みんなの答え:0

名探偵の苦痛

私は静村静波(しずむらしずな)。名探偵を代々引き継いできた静村家にうまれたお嬢様だ。 私は成人し、正式な探偵になった。でも、その探偵ということは決して明かさない。 そんな時、事件が舞い込んできた。殺人事件で、マンションの一室でのことだった。ボロマンションなので、マンションに住む人々やマンションの隣の家に住む人たちが容疑者になった。 警察と共に、私はアリバイを聞き込み、推理をした。 殺害されたのは狭間薫子(はざまかおるこ)。トラブルもなく、平凡に過ごしていた大学生だ。 容疑者は隣人の茉麻明菜(みいしあきな)と雪野大斗(ゆきのだいと)。私の友人の高松はるか、薫子の彼氏の金井唯都(かないゆいと)。そして薫子の友人の橋本すずは。 今のところ、大斗が有力だった。気性が荒い性格で、隣からの犯行もできる。明菜は優しく、結構うまくいっていたらしい。 「ねえ、静波」 「何?はるか」 数日後。 私は無事に推理をすませ、ニュースを見ていた。悪質なトリックに、ずいぶん悩まされてしまった。朝食のトーストを食べる。 「高松はるか容疑者の…」 はるかは、あの時私に自首した。罪を軽くしようとしたのかは不明だ。 はじめは嘘かと思ったが、矛盾がなかった。 探偵の苦痛。親しい人が犯人と、自分で推理して当たったときの苦痛は、とても辛い。 はるか、私は今、すごく悲しいよ。

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