短編小説みんなの答え:1

雨女

              放課後の教室    サクラは教科書だけが立て掛けられたロッカーの前に座り込んだ       夜へ向かう入相の空は、どこか切なさを感じさせる         明日が雨だからか、今日はいつもより暖かい    いつの間にか、睡魔に負けていたサクラは暫くして目を覚ました           数回まばたきをして、顔をあげる              「うわぁっ!」            サクラは思わず声をあげた       「びっくりした....。サヨ、驚かせないでよ」             「んふふ、ごめんね」      サヨは、サクラの顔を覗きこんでやわらかく微笑んだ        「こんなとこで寝てたら風邪ひいちゃうよ」        「でも、なんか家に帰るのがだるくてさ」              「そうか~」  少し考えるような仕草をしながら、サヨはそっとサクラに肩を寄せ言った          「じゃあ、帰らない理由がいるね」            「そんなのいらないでしょ」            「でも家族が心配するから」         「サクラはさ、なんで帰りたくないの?」              「なんとなくだよ」     優しく聞いてくれるサヨに、サクラはそっけなく返事をした   「なんか、家族といたくないって言うか...これが思春期かなw?」            「ふふ、そうじゃない?」    曖昧な気持ちが、サヨへの申し訳無さと、反抗心の間で揺れ動く         「雨とか降れば帰れない理由になるのに」             サクラはふと言葉を溢した         「サクラって、今日傘持ってきてないの?」             「持ってきてないよ」             「実は私、雨女なんだ」                「え?」           「急になんだって顔だねw」         サクラの顔を覗き込むと、目を細めて笑った          サヨは立ち上がって窓を見つめた後        濡れていく硝子を背に、サクラと目を合わせる           「ほら、帰れなくなっちゃった」          遣らずの雨が、二人を教室に閉じ込めた

みんなの答え

辛口の答え

※きびしいコメントを見たくない人は
「見ない」をおすと表示されなくなるよ!

めっちゃ好きです!!

こんにちは!雨憂です。 めっちゃ好きです!! 私が雨が好きっていうのもあって、しかも言葉選びとか表現とかが本当に好みすぎて… うまく言えないですけど、なんかこう、心に刺さったというか…書いてくださりありがとうございます…(?)


11を表示

他の相談も見る

ランキングページへ

相談に答える

相談の答えを書くときのルール

【「相談する」「相談に答える(回答する)」ときのルール】をかならず読んでから、ルールを守って投稿してください。
ニックネーム必須

※3〜20文字で入力してね

※フルネーム(名字・名前の両方)が書かれた投稿は紹介できません


せいべつ必須

ねんれい必須
さい

※投稿できるのは5〜19さいです


都道府県必須

アイコン必須

答えのタイトル必須

※30文字以内


じこしょうかい

※140文字以内

※自分の本当の名前、住所などの個人情報(こじんじょうほう)は書かないでね


ないよう必須

※500文字以内


辛口

※ないようがきびしいコメントの場合はチェックをつけてね!


ひみつのあいことばを設定してね

他の人にわからないように、自分しか知らないしつもんと答えを入力してね。

※ひみつのあいことばは忘れないようにしてください

※自分が選んだしつもんや答えが他の人に見えることはありません

ひみつのあいことば①必須

※使える文字: ひらがな・カタカナ・半角英数字

※半角カタカナ、全角英数字が使えないよ

※2〜20文字で入力してね

ひみつのあいことば②必須

※使える文字: ひらがな・カタカナ・半角英数字

※半角カタカナ、全角英数字が使えないよ

※2〜20文字で入力してね