UNKNOWN
自分を殺して生きてきた。 人生なんてどうでもよかった。 * 生まれた時から孤独だった。 友達もいなくて、ずっと一人だった。 だから殺した。 感情も、表情も、言動も全て。 この仮面を外した事なんか一度もない。 …全てが欠落していた。 だから、全部どうでもよかった。 * だんだんと身体が沈んでいく。 ようやく呪縛から解放されるんだなって思った。 ただ、嬉しくはなかった。 『嬉しい』という感情を捨てたから。 そろそろかな。 だが、ここまできて、なんだか違うと気付いた。 こんなの久々だなぁと思いながらも、もう諦めていた。 手遅れだった。 結局、誰も私を見てくれなかった。 まあ、いいけど。 こんな最期もいいよね そう思いながら笑った。 やっと笑った。笑えた。 これが自分なんだって思った。 でも、やっぱり無理なんだ。 手を伸ばすたび、離れて、遠ざかって。 ああ、やっぱり誰もわかってくれなかった。 UNKNOWN __そう。『誰も知らない』