カタオモイ ー恋愛ー
ダム…ダム…パシュッ…… 体育館バスケットボールの音が響き渡る。 今はバスケ部の部活後。一人の部員と私、マネージャーが自主練をしている。 私はその部員に片思いしている。 一生懸命取り組む姿。優しい性格。 高身長。すべてが輝かしく見えてしまう。 今ならふたりきり。 告白のチャンスでもありアピールタイム。 なのに、行動に移せない。 もし私のことを嫌だと思っていたら?他に好きな人がいたら?成立したことでバスケに集中できなくなったら? 不安しか頭に浮かばない。 「自主練お疲れ様です。帰りましょうか。」 今日もまた、何もせずに終わってしまった。 片思いとは叶えば幸せ。叶わなければ残酷な魔法。 その魔法にかかってしまうと、頭の中が相手のことしか考えられなくなる。 好きなのに、不安しか考えられない。 残酷であり、儚くあり、幸せな魔法。 それがーカタオモイー