じぶんいろ
「おかしいよ」 図工の時間、私の絵を見てクラスメイトの大希が笑う。 みんなが集まってきて、気づけば私は教室を飛び出して行ってしまった。 私は「鈴沢絵名」絵を描くのが大好きな6年生なんだけど、私の絵はみんなにとって変なものらしい。今日なんて図工の時間、夕焼けが映った海の絵をかいて、オレンジの海なんて変だと笑われてしまった。私はちゃんと『夕焼けが映ってるんだ』と言おうとしたけれど、うまく言葉が出ない。それが悲しくて、悔しくて、恥ずかしくて教室から出ていたんだ。 「どうして常識なんてあるんだろう、自分はいいと思ったのに」 帰り道。先生に逃げ出したことをこっぴどく叱られた私はそう呟く。うつむく。 「どうして理由が言えないんだろう。」 そう思った時だった。道に何か落ちている。近づいてみるとそれは絵の具だった。 でも、何かおかしい。普通だったら赤とか青とか書いているところに、〈じぶんいろ〉と書かれている。それが気になって仕方がなく、中身を手に出してみてしまった。 「うわっ!」 黒い色がでた。まるで私の気持ちみたいな、暗い色。 結局、何か描いてみたくて、家に絵の具を持ち帰ってしまった。 「早速何か描いてみよう!」 すぐにアイディアが浮かんだ。私の絵が、みんなに認められている絵。パレットに絵の具を出してみると、自分が想像したままの色が出てきた。びっくりしたのも束の間。もうキャンバスに描き始めていた。 それから、色を混ぜる事なく描き終えた。 次の日も、図工の時間があった。今度こそはみんなと同じ絵を描く、そんなつもりだったのにできたのはまた変と言われるような色だった。 「どうしよう」 そう思った途端、みんな声をかけてきた。 『綺麗、どんな風景なの?』 たとえ、大希でも。私は嬉しかった。みんなに認められた! もしかすると、あの絵の具は、、、 私は密かにそう思っていたけれど、みんなには秘密にしておこう。 ~END~
みんなの答え
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いい話!
ヤッホー!!みんなにとって今日1日が良い日になりますように!虹色花火だよ! 本題 とてもいい話!ありがとうございました!
よかったね!
ハロー!色々だよ! 本題 よかったね! 認めることって大切だね じゃあね!