友達のあの子
貴方さぁ、いっつもおどおどしてたよね。 私それ、リスみたいってずっと思ってた。 だって、そっくりじゃん。 目がくりくりしてるとことか、ちっちゃいとことか。 あ、これ、嫌味じゃないよ。褒め言葉。マジで、褒め言葉だから。 私、貴方が虐められるなんて思わなかった。 靴箱の上履きが隠されていたり、机に落書きがされていたり。 貴方がちょっとズレてるって、みんな、思ってたみたい。 だって、おどおどしてるんだもん。私だって苛々したよ。 それ、知ってた? ま、私は貴方のこと、割と好きだったけどね。 あとね、私、貴方のこと、心の中でリス子って読んでたんだ。 秘密だよ? 言っちゃったから意味ないか。なーんてね。 もう喋れないけど、貴方、私のことどう思ってたの? ごめんね、いじめ止めれなくて……。 こう言うのが正しいのかもしれないけど、私、そういうキャラじゃないから。 それに貴方だって、それ、望んでないでしょ? 最後に言うけど、リス子、貴方のこと、私、友達だって思ってたからね! 空の上で泣いてたらまた私が慰めてあげるからさ。 その日まで、待っててよね。 何十年か先の日まで。