なつ
「夏は儚く綺麗だ」 僕は何故かドヤ顔で言った。 僕の隣の席の女子は視界を窓の外から僕にむけた。 「……」 無言ですっげえ見つめてくる… 僕は照れて、落ち着かなかったので同じクラスの田中太郎に目をむけた。ああ…太郎のハゲ綺麗だな(?) 「夏って、季節?」 僕「えっ?あああ、!?うんそうだよ。それ以外…」 しまった。彼女の下の名前は「奈月(ナツ)」だった。穴があったら入りたい 「夏は、汗かくから苦手かな」 彼女は首を少し傾け、長い伸ばした黒い髪が、さらさら風に吹かれて揺らめいている。真っ黒な瞳が僕を見つめる。 初めて正面から見た彼女の肌は透明で白くて今にも消えそうなくらい…綺麗で、これをなんて言うんだっけ。 ああ、そうだ。 「なつは儚く綺麗だ」