光と闇の狭間で。
遠くに見える 優しい光。 「綺麗」 小さく呟いた。 誰にも聞こえない声で。 耳障りな笑い声が 心の中で渦を巻く。 気づいたら君が 目の前にいて ちょっと嬉しかった。 君は低い声で言った。 「最低」 その言葉が 自分に 向けられていたなんて 思いもしなかった。 光が闇と化して 奈落の底へ 突き落とした。 ゆっくりと沈んでいく。 君はまた笑った。 その笑顔は 自分に 向けられている ものじゃないけれど。 今日も独りで 泣いている。 誰にも聞こえない声で。 君はまた笑っている。 その笑みが 自分に 向けられた嘲笑だとは 気づかなかった。 気づきたくなかった。