次の朝、君に「おはよう。」ただそれだけ言いたかった。
かすかな物音がして目が覚めた。 今日は新月で窓から差し込む光もなく、真っ暗だった。 今は何時だ。 時刻を確認するために枕の横に置いたはずのスマホを探す。 気づいてしまったのはそのときだった。 隣で寝ているはずの君がいなかった。 きっと何か用事があったのだろう。そう思い込んでまたベッドに潜り込んだ。 寝れない。君のことがどうしても頭から離れない。 水でも飲めば寝れるだろうか。おもむろに起き上がりリビングへ行く。 リビングに行くと机の上に君に送ったはずのお揃いのチャームと指輪が置かれていた。 よっぽどのことがない限り忘れ物なんてしない君がこんな忘れ物をするなんてよっぽど急いでいたんだろう。そう思うと無性に悲しくなった。 君はもういない。 コップに注いだ水を一気に飲み干してベッドに駆け込む。 だんだん眠くなっていく。深い深い闇に包まれていく。 _次の朝、君に「おはよう。」ただそれだけを言いたかった。