短編小説みんなの答え:1

大好きな先生

 私、樋口恭子(ひぐちきょうこ)。  私が通ってる塾はドイツにある、日本の塾だ。教師は5、6人いる。その塾には大阪から来た竹中先生という、30代後半くらいの女の先生がいた。  竹中先生は塾に来た時から校長を務めていて、教え方も上手いし、大阪出身ということもあってすごく面白かった。  私は算数を教えてもらっていた。昔から算数は苦手だったけど先生の授業は本当に楽しかった。 私のクラスは生徒が6人いて、算数の成績が後ろから数えて2番目だった。宿題もまともにやらない。先生も見捨てて当たり前のような私は、竹中先生にも見捨てかけられていた。  でも、先生は私を見捨てたりなんかせずに三者面談を行ってこれからどうするのか一緒に話し合ってくれた。  そしてある日、親が言った。 「竹中先生、最近すごい痩せたやんな。多分、恭子が真面目にやらへんからちゃう?」 と。その言葉を聞いて私は少しドキッとした。  夏休みの宿題も6割できていなかったのに、恭子ちゃん、一緒にやろうと言って毎日宿題に付き合ってくれた。校長先生であり、忙しいにも関わらず。  それから3ヶ月ほど経ち、途中で算数の授業が別の先生に変わった。その先生が授業を再開する前に 「みなさんにお知らせがあります。」 と言い、プリントを配り出した。不思議に思って見てみると校長先生、つまり竹中先生が日本に帰るとのことだった。 体調不良だったらしい。それを見た瞬間に私は寂しさと罪悪感に包まれた。  竹中先生は本当に大好きだったからさよならするのがすごく悲しかった。  そして、親の言葉を思い出し、もしかしたら自分のせいで帰っちゃったのかも…と思った。  家に帰っても自分が泣いていい立場じゃないって分かってたし、自分がいなければ先生は帰らなかったんだ…というのも分かっていた。でも、今までの思い出を思い返してみると涙を止めようとしても止まらなかった。  帰る前日に竹中先生にお別れの言葉と、手紙を渡した。

みんなの答え

辛口の答え

※きびしいコメントを見たくない人は
「見ない」をおすと表示されなくなるよ!

すごく考えさせられる…!!!

SUN★お日様だよ(*^▽^*) 恭子ちゃんの つらい気持ちや罪悪感が 上手く表現されていて すごいなって思いました!!! 私も、恭子ちゃんの立場だったら、 すごくつらい気持ちになるだろうなって思いました… 読んでいる私も泣きそうになりました… すごく感動したし、 色々なことを考えさせられる、 すてきなお話だと思いました!!! じゃね☆彡


11を表示

他の相談も見る

ランキングページへ

相談に答える

相談の答えを書くときのルール

【「相談する」「相談に答える(回答する)」ときのルール】をかならず読んでから、ルールを守って投稿してください。
ニックネーム必須

※3〜20文字で入力してね

※フルネーム(名字・名前の両方)が書かれた投稿は紹介できません


せいべつ必須

ねんれい必須
さい

※投稿できるのは5〜19さいです


都道府県必須

アイコン必須

答えのタイトル必須

※30文字以内


じこしょうかい

※140文字以内

※自分の本当の名前、住所などの個人情報(こじんじょうほう)は書かないでね


ないよう必須

※500文字以内


辛口

※ないようがきびしいコメントの場合はチェックをつけてね!


ひみつのあいことばを設定してね

他の人にわからないように、自分しか知らないしつもんと答えを入力してね。

※ひみつのあいことばは忘れないようにしてください

※自分が選んだしつもんや答えが他の人に見えることはありません

ひみつのあいことば①必須

※使える文字: ひらがな・カタカナ・半角英数字

※半角カタカナ、全角英数字が使えないよ

※2〜20文字で入力してね

ひみつのあいことば②必須

※使える文字: ひらがな・カタカナ・半角英数字

※半角カタカナ、全角英数字が使えないよ

※2〜20文字で入力してね