ささやかな願い
「星に願いことをすれば願いが叶う」 信じてきた。 だから、受験の時も、テストの時も、大会の時も…ずっと願っては毎回叶えてくれた。 そんなに大きな願い事は叶うのにーー。 「月夏(るか)、何してるの?」 「んーとね、星見てる」 「また?笑 ほんと凜は星が好きだね」 「勿論でしょ」 幼馴染で大好きな大輝(だいき) だけど、まだ想いを伝えてはいないんだーー。 「どうか、大輝と一緒にいられますように」 そんなささやかな願い。 だけど大輝は私のことを、単なる「幼馴染」としか思っていなくて、もしかしたら異性としてすら見られていないのかもしれない。 ある日、私は街を歩いていると、大輝を見つけた。 ……告白、されていた。 ーー嫌だ。 嫌だ、嫌だーー大輝が、他の人に頬を染める姿なんて、死んでも見たくない! 気づけば、夢中で駆け出していた。 その矢先ー。 「凜!!!」 後ろから声がして、振り向くと同時に私は押された。 少し転んで、でも、痛くなかった。 ーー大輝のその様子の方が、すごくすごく、痛々しくて。 「なにが、おこった、の……?」 それから数秒してやっと現実と向き合うことになってしまった。 私は横断歩道を走っていて、信号無視の車が飛び出して来たこと。そして、大輝は私を庇ってくれたことーー。 「…凜、大好き、だよ…」 大輝がうっすらとしたか弱い声でそう言った時、思わず涙が流れていた。 「…遅い、よ…私も、大好き、なのにぃっ……!!」 それが届いたのかは、わからない。 ただ、それから星を見ることはやめた。 星を見るとどうしても、大輝を思い出してしまう。 彼らはーー星は、「大輝と一緒にいる」というささやかな願いすら、叶えてはくれなかったから。 私はずっと、大輝を想っている。 それはいつまで続くのかーー。 25を越えてしまった今でもそう思ったりする。 ああ、今日は、大輝の命日だー。 なんとなく外に出てみると、満天の星空が広がっている。 「大輝、大好き、だよ……」 私のささやかな、でも一番叶えて欲しかったその願いを、私を、裏切った星たちがきらきらと光って私たちを照らしていた。
みんなの答え
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天才
@元夕愛 麗です^..^ ____ ちょっと天才 すぎじゃないですか .. 他の話では 結構良い感じで 書かれている星が “裏切った星たち” と書くところが すごすぎますね . 大輝かっこよすぎんだろぉ 。 ぐっばい(_ _).。o○
すごい!!
こんな短いのに話がまとまってる!しかも切ない恋愛ストーリー! すごいよー、こんな素敵な短編小説を書けるなんて! 主人公の女の子が星に願うっていう場面と出だしの文章がとってもいいと思う!
悲しい...
こんにちはごんぎつねだよー! 名前覚えてくれたら嬉しいな(^^) 早速本題\(^o^)/ めっちゃ悲しい... 好きな人のことだけ叶えられないところが悲しい... めっちゃ感動しました! 表現がすごかったですよ(^o^) それでは!またどっかで!
感動…
元ニッコニコ。笑羽心だよぅ(*・ω・)ノ 笑羽心と書いて「にここ」だよぅ ♪───O(はじめ)O────♪ めっちゃ感動する… お互い実は好きだったんだね… 凛を守った大輝はすごくカッコよかったと思います。 星が裏切るという表現も独特ですごいなと思いました! ばいばぁい(*・ω・)ノ