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おうちの方、先生

「子どもとインターネット」安全ガイド– 親子で取り組む3つのこと –

一緒に考えよう!
親子で取り組む

パソコンやスマートフォン、携帯ゲーム機などのインターネット接続できる機器が急速に普及し、多くの子どもたちが、インターネットを簡単に利用できる時代になりました。
インターネットは適切に活用すれば、勉強や趣味などで大変役に立ちます。しかし、無料通話アプリ・SNS・オンラインゲームなどの利用により、子どもたちの間でも、さまざまな問題やトラブルが起きています。
子どもを被害者にも加害者にもしないために、インターネットの正しい使い方、ルールやマナーの大切さを子どもと一緒に考えて行くことが大切です。

1. 親子間のコミュニケーションで信頼づくり

いまの時代、子どもには、インターネットをバリバリ使いこなす技術や正しい知識を、身につけてほしいものですね。
インターネットは、子どもにとっても魅力的な世界となっていますが、ネット上の争いごとに巻き込まれたり、個人情報が他人の手に渡って悪用されてしまったり、パソコンがウイルスに感染してしまったり…といったトラブルも起こり得ます。トラブルに遭わないためには、どうしたらいいのでしょうか?

まずは普段から、子どもが悩んでいたら保護者に相談ができる「雰囲気」を作っておくことが大切。

残念ながら、トラブルに遭う可能性をゼロにすることは非常に難しいですが、できる限り可能性を低くすること、そして、もしもトラブルに遭ってしまった場合に、子どもがきちんと相談できる環境を整えてあげることが保護者の役目になります。
子どもの言葉に耳をかたむけ、日頃のコミュニケーションを大切にし、子どものインターネット利用をサポートしてあげましょう。

インターネット・スマートフォン 利用状況

青少年のインターネット利用についての調査結果をご紹介します。
あくまでも統計的なデータですので、ご家庭での方針やルールを考える参考にしてください。

青少年の各機器によるインターネット利用率

⻘少年の98.5%が、インターネットを利⽤していると回答。学校種別でみると、⼩学⽣(10歳以上)の97.5%、中学⽣の99.0%、⾼校⽣の98.9%がインターネットを利⽤していると回答。

青少年の各機器によるインターネット利用率

(出典)内閣府「令和4年度⻘少年のインターネット利⽤環境実態調査調査結果(速報)」ポイント1⻘少年のインターネットの利⽤状況-1(インターネット利⽤率)
(注1)「インターネット利⽤率」及び「インターネットを利⽤している機器」は、回答した⻘少年全員をベースに集計。
(注2)令和3年度調査から「インターネットを利⽤している機器」を変更。令和2年度までは、次の15機器。「スマートフォン、格安スマートフォン、⼦供向けスマートフォン、契約切れスマートフォン、携帯電話、⼦供向け携帯電話、ノートパソコン、デスクトップパソコン、タブレット、学習⽤タブレット、⼦供向け娯楽⽤タブレット、携帯⾳楽プレイヤー、携帯ゲーム機、据置型ゲーム機、インターネット接続テレビ」(令和3年度からテレビの例を⼀部変更修正)

青少年のインターネット利用内容

⻘少年のインターネット利⽤内容の経年⽐較(いずれかの機器/令和元年度から令和4年度)。撮影や制作、記録をすると回答した⻘少年のうち、配信したことがあるのは令和3年度は、18.2%令和4年度は、22.7%。

青少年のインターネットの利用内容

(出典)内閣府「令和4年度⻘少年のインターネット利⽤環境実態調査調査結果(速報)」ポイント7⻘少年のインターネットの利⽤状況-3(利⽤内容)
(注1)「いずれかの機器」とは、⻘少年に対して調査した7機器のうち、いずれかの機器でインターネットを利⽤していると回答した⻘少年をベースに集計。

青少年のインターネットの利用時間(利⽤機器の合計/平日1日当たり)

インターネットを利⽤すると回答した⻘少年の平均利⽤時間は、前年度と⽐べ17分増加し、約4時間41分。⾼校⽣は、約5時間45分。中学⽣は、約4時間37分。⼩学⽣(10歳以上)は、約3時間34分。目的ごとの平均利⽤時間は趣味・娯楽が最も多く、約2時間49分。

青少年のインターネットの利用時間

(出典)内閣府「令和4年度⻘少年のインターネット利⽤環境実態調査調査結果(速報)」ポイント10⻘少年のインターネットの利⽤状況-4(利⽤時間)
(注1)「利⽤機器の合計」の利⽤時間は、回答者が利⽤している各機器の利⽤時間を合算したもの。

スマートフォンでインターネットを利用している青少年の保護者の取組(スマートフォン/令和元年度から令和4年度)

⼦供がスマートフォンを利⽤する⻘少年の保護者の84.9%がいずれかの⽅法で⼦供のネット利⽤を管理していると回答。実施している取組は、フィルタリング(43.6%)、利⽤してもよい時間や場所を決めて使わせている(38.9%)、対象年齢にあったサービスやアプリを使わせている(38.7%)が上位。

スマートフォンでインターネットを利用している青少年の保護者の取組

(出典)内閣府「令和4年度⻘少年のインターネット利⽤環境実態調査調査結果(速報)」ポイント14⼦供のインターネット利⽤に関する保護者の取組-1(⻘少年の保護者)
(注1)⼦供が「スマートフォン」でインターネットを利⽤していると回答した⻘少年の保護者をベースに集計。

インターネット利用によるトラブル経験や被害状況

トラブルの遭遇状況

遭遇経験の多いトラブルとしては、「SNS・メッセージアプリ・ゲームなどでいじめや誹謗中傷を受けた」(3.7%)、「インターネットを通じた知り合いに性的な自画撮りを送って(受け取って)しまったり、実際に会って性的暴行を受けた(受けそうになった)」(2.5%)、「インターネットの使い過ぎにより、体調や学業に支障をきたしてしまった」(5.1%)が多い。

トラブルの遭遇状況

(出典)総務省「我が国における青少年のインターネット利用に係るペアレンタルコントロールに関する調査」トラブルの遭遇状況とペアレンタルコントロール・フィルタリングサービスの関係

SNSに起因する事犯の被害に遭った18歳未満の者

令和3年におけるSNSに起因する事犯の被害児童数は、1,812人であり、前年からは0.4%減少したもののおおむね横ばい状態であり、依然として高い水準で推移している。SNSに起因する事犯において被疑者と被害者が知り合ったサイトは、令和3年中は、「Twitter」が36.9%を占めており、「Twitter」、「Instagram」、「Yay!」、「KoeTomo」が前年比で増加している。

出会い系サイト及びコミュニティサイトに起因する事犯の被害に遭った18歳未満の者
出会い系サイト及びコミュニティサイトに起因する事犯の被害に遭った18歳未満の者

(出典)警視庁「なくそう子供の性被害。」統計データ「子供の性被害」
(注1)SNSとは、多人数とコミュニケーションを取れるウェブサイト等で、通信ゲームを含む(届出のある出会い系サイトを除く)
(注2)SNSに起因する事犯とは、SNSを通じて面識のない被疑者と被害児童が知り合い、交際や知人関係等に発展する前に被害にあった事犯
(注3)対象犯罪は、児童福祉法違反、児童買春・児童ポルノ禁止法違反、青少年保護育成条例違反、重要犯罪等(殺人、強盗、放火、強制性交等、略取誘拐、人身売買、強制わいせつ、逮捕監禁)