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「子どもとインターネット」安全ガイド– 親子で取り組む3つのこと –

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もっと知ろう! ネットトラブルから子どもを守るポイント【スマートフォンの使い方・設定】

スマートフォンは電話の進化系ではなく、パソコン並みの機能があり、さらに電話やカメラもついているとても高性能な端末です。
インターネットに接続すれば、「いつでも」「どこでも」さまざまな情報を得ることができ、動画や音楽の視聴、ゲームもできます。
子どもたちにとっては何でもできるすごい道具です。

子どものスマートフォンの使い方に対する注意

スマートフォンは画面をタッチして操作するので小さな子どもから直感的に使うことができます。
高性能であり、個人情報などさまざまな情報を蓄積しているにも関わらず、操作が簡単なため、子どもたちには慎重に扱わなければならないことが伝わりにくいかもしれません。
スマートフォンの特徴を理解し、特有の問題に注意しましょう。

スマートフォンの特徴
多機能かつ、タッチパネルで操作が直感的
コンパクトで持ち出しやすいので、好きな時・好きな場所で使いやすい
カメラ機能がついているので、写真・動画のアップロードが容易に行える
特有の問題
ながらスマホ・歩きスマホによるトラブルや、スマホ依存による身体への影響
個人情報や位置情報の流出や不適切な情報発信
アプリ経由で有害情報にアクセスしてしまう危険性
保護者の目が届かないところでの利用による、大きな問題への発展の危険性

また子ども専用の端末を持たせるタイミングでは、本当にスマートフォンでなければだめなのか、何のために使うのかを親子でじっくり話し合い、利用のルールや利用料の上限や誰が支払いをするのかなど事前に決めておきましょう。

子どもの利用のために必要な設定

セキュリティ対策

セキュリティ対策ソフトを導入し、常に最新の状態となっているかチェックしましょう。
また、メールやアプリからウイルス感染する場合があります。知らない人・企業からのメールや添付ファイルは開かずに保護者に伝えるようにしましょう。
新しくアプリをインストールする場合は、必ず保護者に確認するように子どもと約束しておくとよいでしょう。

フィルタリング設定

平成21年4月から「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律(青少年インターネット環境整備法について)」が施行されています。
この法律では、「子どもの発達段階に応じ、利用状況を把握するとともに、フィルタリングソフトを利用するなどの方法により、インターネットの利用を適切に管理し、インターネットを適切に活用する能力の習得の促進に努めること」が<保護者の責務>とされています。
また、携帯電話事業者には18歳未満の者が利用するスマートフォン・携帯電話の契約には、「保護者から不要の申し出がない限りフィルタリングサービスを提供すること」が義務付けられています。
保護者の端末をお子さまと共有する場合も保護者の端末にフィルタリングを設定することを検討しましょう。

スマートフォンのフィルタリングは複数あり、携帯電話会社等から提供されています。
1.携帯電話会社が提供する回線を利用する際のフィルタリング
2.無線LAN(Wi-Fi)を利用する際のフィルタリング
3.アプリのフィルタリング
(インストール制限、起動制限、時間制限等ができます)
※iPhone・iPadは端末の「機能制限」の設定が必要です。

提供されている会社によりサービスの内容は異なりますが、お子さまの年齢や発達段階に応じて設定を変更することができます。
スマートフォンのフィルタリング設定については、各種提供会社のホームページを参照ください。

【ご参考】
NTTドコモホームページ
KDDIホームページ
ソフトバンクホームページ
ワイモバイルホームページ
有害サイトフィルタリングサービス i-フィルター for マルチデバイス

各種機能の設定

■ アプリの年齢レイティング
スマートフォンのアプリは、年齢による利用制限を設定することができます。

■ カメラアプリの位置情報
カメラアプリの位置情報がONになっていると撮影場所のデータが画像に記録されてしまいます。
その画像をSNSなどにアップロードした場合、自宅住所の特定など個人情報を特定されてしまうことがありますので、子どもの端末ではOFFにしましょう。
また、保護者の方々も、位置情報がついた子どもの写真をアップロード等しないように気をつけましょう。
■ パスワードロック
紛失した時に悪用されないために、端末にはパスワードロックをかけておきましょう。
また、アドレス帳やメールなど個別にロックをかけられますので、大事なデータや子どもに扱わせたくないアプリにはロックをかけておくとよいでしょう。

その他

■ アカウントの管理
アカウントとパスワードは保護者がしっかりと管理しましょう。
■ 不要なアプリのアンインストール
子ども専用の端末では、子どもが利用しないアプリはアンインストールしましょう。
■ 利用時間の制限
フィルタリングサービスの中には利用時間の制限をかけられるものもあります。
利用時間のルールを決めることが先決ですが、夢中になって時間を超過することもあるので、ルールと合わせて設定しておくとよいでしょう。
■ 利用状況の把握
携帯電話会社が発行するアカウントで、利用データ量の確認や利用料金(課金状況)の確認ができます。
ルールを決めて使うことが前提ですが、実際にどのぐらい使っているのか、お子さまと一緒に把握することで、使いすぎを防いだり、お子さま自身が責任を持って使うことにつなげていきましょう。