【短編小説】つかみたいもの
私は悩んでいた。それは、猫を飼うか犬を飼うかだ。 何度もお願いして,ようやく動物を飼うチャンスが来たのに,迷ってしまう。 こんな風に私は優柔不断で,今までこのせいでいくつ損をしたことか。 もちろん,他の事でも悩んでいる。例えば,自分の将来なども。 特にこれといった特技もなく,ましては、好きなことも特にない。とてもつまらない11年の人生。 果たして私は何のために生まれてきたのだろうか。 4年生の時に、自分の将来の夢を発表する会があったが、寝ずに考えたし,たくさんの人にも相談した。 だか,結果決まらなかったので,結局その日は欠席することにした。 そんなどうでもいい人生の中,引っ越しが決まった。遠くの県に行くらしい。 友達は結構いたので,たくさん泣かれたし,たくさん泣いた。 今までありがとうと、何かプレゼントしたかったが、結局いつもの優柔不断で何も買えず,作れずにさよならした。 新しくついた家は広く,子供部屋もあった。妹とどの部屋にするか話し合うと、 「お姉ちゃんは決められないから,うちが選んでいい?」「…うん。」 自分がみじめだと、心のどこかが思っていた。 新しいクラスでの自己紹介も何を言えばいいかわからず,結局親が考えたのを読むことになった。 知らない人が多いクラス,誰と友達になろうか考えていた。話しかけてくれた子もいるが、あまり合わない気がする…。 そんな中,妹が決めた犬を飼うことにした。妹はすぐに決めれるし,それで失敗したこともない。 とても尊敬していた。 クラスで話しかけてきた男子に、犬を飼うことを話すと、その男子も犬を飼っているらしく,意気投合して,すぐ仲良くなった。 休日や休み時間もたくさん遊んだ。 恋…とはまた違うが、とても大好きだった。 ある日,その男子に呼び出され,告白された。 もちろん,迷った。 このまま友達として仲良くありたいが、言い方を間違えると傷つけてしまうかも。ましては、もう遊んでもらえなくなるかも。 「少し考えさして欲しいな。」「…。」 そのあと,急に彼が顔を赤く染めた。照れているのか,そう思った瞬間、 「そうやっていつも考えさせて,考えさせてって言うなよ!そうやって一週間もたたず返事したことがあるか!?」「え…。」 「俺も告白するかもちろん迷った。だが、そんなのろのろ考えなかった!いいか?三日以内に返事しなかったら俺とお前の中もそれまでだ!」 彼はこういう感じにどなったこともなかった。 ましては、怒ったこともなく,ずっとにこにこ笑っていた。こんなことを考えているなんて,思いもしなかった。 彼は私をにらんだ。私はあわてて逃げ,家に帰り妹にすべて話した。 本当は嫌だったが、そうするしかなかった。 妹は聞き終わると、「なるほど…」と言い, 「そんなの簡単じゃん。」「へ?!」 思いもよらぬ言葉にびっくりした。 「今まで通り,仲良くしてほしいなって言えば済む話じゃん。」「…あっ」 「…気づくのおっそ」「…」 次の日,学校でそのことを話し,彼は笑って答えた。 「じゃあ,今まで通りの関係なっ。」「うん!」 「でも,心変わりしたら付き合ってもいいんだぜ。いつでも狙ってるからな。お前を。」 「っぷ!なにそれ。」 私は未だに優柔不断だが,やりたいことは何でもやることに決めた。 まぁ,決まらないときは妹に相談するが。 私のつかみたいものは、いくらでもこの世にあると知った。