まぶしい光は。
春雨の降る窓辺を眺める。 結露はとうに消えていて、私の顔が反射されているのを見て幻滅した。目は離れているし鼻は潰れている。挙げ句にニキビも沢山ある。そんな私を親は汚いものを見るような目付きで睨む。きっと居場所なんか私にはないんだ。私は窓に映る自分を見て今日も泣いた。学校でもそうだ。好きな男の子には当然のごとく嫌われていじめを通り越してクラスの皆はシカトする。担任も私を空気のように扱う。そんな日々が嫌だった。世の中結局顔なんじゃん、そう思った。だからかな、考えているうちに雨の降る外に私は半袖で飛び出していた。ただやみくもに走っていた。けど、私はついに疲れてしまってコンクリートの上に座った。その間も雨に打たれている。痛い、寒い、辛い。自分は何で生きてるんだろう。ひたすら人に好かれようと頑張った。でも、無駄だったんだ。私は泣き虫だ。また泣いてしまった。雨に打たれているうちに私は意識が遠のくのを感じた。 「ああ、やっと、やっと幸せになれるのか。」 とうに暖かな日差しが戻った頃、誰かが私の名前を呼ぶ声がした。 「春乃ちゃん…春乃ちゃん!!こんな所でどうしたの!!」ちょっとだけ目を開けて誰なのかを確かめた。…それは、同じクラスのあおいだった。あおいは私の意識が戻ったのを見て涙を流した。よかった、よかったと嬉しそうに泣いていた。それから、あおいは私の話を真剣に聞いてくれた。それから、ごめんねと謝ってくれた。「なんで、私を無視してたの、私の顔が嫌いだったから?」勇気を振り絞ってそう訊いてみると、あおいは「春乃ちゃんのことは本当は嫌いじゃなかったよ。むしろ助けたかった。でも、私が嫌われるんじゃないかって怖かったの。でも、一番怖かったのは春乃ちゃんだったよね。…本当にごめんなさい。」と申し訳なさそうに謝ってくれた。「私は春乃ちゃんの味方になるよ。」最後にあおいからその言葉を聞いて胸が熱くなった。 今日も深呼吸をして、教室の扉を開けた。いつもは聞こえないおはようの声、今日は聞こえた。あおいが手を振って私を招く。その笑顔に救われた。ああ、居場所が出来たんだ。ここが私の居場所なんだ。