砂時計
「え……」僕の第一声はそれだった。 「んふふ、すごいでしょ。これ全部、ダーターなんだよ」 僕は目の前の砂時計のようなもの、ダーターに圧倒される。ダーターは何なのか…それは少し前にきいた話。 幼なじみの友香の祖父は、時計の修理屋だった。だいぶ前に亡くなり、友香に大きな倉庫を残していったと聞いていた。その倉庫がここ、ダーターの保管場所である。 ダーターは一言でいえば、人の寿命を表す砂時計だった。砂が落ちたときに人は死ぬ。それを友香の祖父は作っていたというのだ。 「もちろんさ、ここにあるのはほんの少しだよ。全世界の人のダーターがあるんだから、収まりきらない。うちの近くに住んでる人たちの分がほとんどって言ってたけど…知り合いのなんて見つかんないよ」 そりゃそうだろう、あきらめろ…そういったとき、僕はあるものを見つけた。 それから一ヶ月、いつもとほとんど変わらない平和な生活を堪能していたその時、最悪の知らせを聞いた。友香が交通事故に巻き込まれ、意識不明の重体で病院にいるというのだ。でも、僕は決して驚かない。 友香のダーターを、僕は見つけていたから。 病院に行くと、友香が集中治療室にいることを知らされた。そして… あと一粒の砂が落ちようとしたとき、僕はとっさにダーターをひっくり返した。もう砂は、動かなかった。 「それで…彼女は?」僕は記者に淡々と答える。 「ずっと眠ったままです。この先も起きることはないでしょう」 あれから10年、僕は医者になっていた。僕のせいで天国に行けない友香を、医者として守りたかったから。 僕は動かないダーターを友香の隣においた。 「君が生きている間に…もう一度戻らせてよ。 友香の残り少ないダーターを見つけていたこと、ちゃんと話したかった」 静かな夜、僕は友香を前にして語りかけた。
みんなの答え
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回答遅れてすみません
こんにちわ!やーぼーです!、主人公はホントは砂時計を見つけていたんですね、でもなぜ、主人公は知らせなかったのだろうか、いや、ダーターは人の生きてる残りの寿命を表してるから、どのみち、友香さんは死ぬ運命なのですね、では!byやくも