雨上がりの虹は
ザザァ…ザァ… 「うぅ…ん…」 雨がうるさい…。 そんなことを思って、ムクッと起き上がる。 まだ眠かったのに…。 だから朝は嫌いだ。 目をこすっていると、空が晴れてきた。 雨もやんでいる。 こういう朝は好きだ。気持ちがいい。 一回伸びをして、布団から出る。 制服に着替えて、カバンを持って、食べている時間がないから外へ出た。 水溜り…。 ん?まだ雨は少し振っているのか。天気雨って言ったっけ? 水面に浮かぶハモン。その波が、僕の顔を見にくくしていた。 「はぁ…」 ため息をついて、また一歩、一歩と歩き出す。 スマホをポケットから出して、イヤホンを付けて音楽を聞く。 この音楽を聞いても、別に気が晴れるわけじゃない。 ただヒマだから、聞いているだけ。 僕のいつもは、そんな日々だ。 嫌いな朝に疑問をもって起きて、学校に行く。 ただ、それだけのことだ。 「はぁ…」 また、ため息。 疲れがたまっているのか?いや、これは僕の癖だな。 僕の心は、いつも曇っている。 晴れている日なんて、一日もない。 そんなことをただヒマなだけで考えていると、また水溜りがあった。 意味もないけれど、覗いてみる。 そこには、虹がうつっていた。 空を見上げる。 そこには、今まで見たことのないような、綺麗な虹が、太陽にやさしく照らされていた。 その美しさに、絶句する。 そのとたん、僕の心が晴れた。 珍しく、笑顔になる。 「ありがとう」 あれ、なんで僕こう言ったんだろ…。 ~作者の一言~ こんにちは。エイコーです。 また、短編小説書いてみました。 ご感想、聞かせてください。
みんなの答え
※きびしいコメントを見たくない人は
「見ない」をおすと表示されなくなるよ!
ナイスゥ
ブラボー! 素晴らしいです。こんなに美しく自然な描写はプロに並びます。私が読みたかった小説そのものです。風景の描写を感情の描写に繋げる時のテクニックはまさに神です。これからも読みたいです。