眠り姫さん
「…姫、起きて。」 姫、私の後ろの席でいつも寝ている雲西 姫。あだ名は「眠り姫」だ。そして私は姫の親友、原田 麻由里 「ん……あ!また寝てた!?ごめんね~!」 「大丈夫だよ。」 姫は顔が可愛いし、みんなから好かれている。……本当は親友なんて嘘で、私は姫のことが嫌い。まぁ…ただの醜い嫉妬。 「姫はちゃんと夜寝てるの?」 「んーもー!寝てるってばぁ!麻由里ってお母さんみたいだね~」 こんなに可愛い顔で笑われると、自分がもっと醜く思えてしまう。姫なんて…ずっと寝ちゃえばいいのに… 「そろそろ授業始まるねぇ~次こそ寝ないようにしなくちゃ!」 「…とか言って何時も寝てる…」 「ムッ!今日こそは寝ないもん!」 放課後、姫に呼び止められた。 「どうしたの?姫。」 「あ…のね。私、病気なんだ…後余命一週間ってところ…かな」 え?姫が病気??なんで… 「なんで…病院にいないの?それに…なんで…そんなギリギリにっ」 「ごめんね…最後までみんなと居たいから…しかもこれ言うの麻由里が最初なんだよ。親友に最初に言いたくて。」 「……ごめんっ帰るっ…」 「ちょっと待ってっ!」 色々飲み込めない。姫は後一週間で死んで、本当に…あんな風に姫のことを思っていたが本当に起こると… 一週間が経ってしまった。ここは誰も居ない教室。正しくは私と姫が居る。 「ひ…め…?」 姫は眠って居る。もしかして、もしかして。 ……呼吸していない。あぁ、ついに姫は死んでしまったのだ。 「何この紙…?」 それは、私宛の姫からの手紙だ。 「麻由里ヘ ごめんね、私本当は麻由里に嫉妬をしていたの。麻由里は頭が良くって、運動も出来て。憧れ…って訳では無かった。それはそれは醜い嫉妬。でも…いざ死ぬとなると、怖くって。でも、麻由里がいると安心したんです。そして気づいた。私本当は麻由里が好きだったんだって。もっと早く気づいていれば良かった。ありがとう、大好き。麻由里。 姫」 …最後の方は滲んでいた。そして、私も姫と同じ気持ちだったんだ。ごめんね、姫。でも…でも…本当はもっと一緒に居たかったなぁ。本当に眠り姫になるなんて… シーンとした教室には、麻由里の泣き声だけが響いた。
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悲しい話だぁ
俺基本的に悲しい話嫌いだけど、すげぇ見入った!面白い話でした。また、短編小説投稿してください!