水無月の、青春。
私は青山弥生。私立名門新緑女学校中学3年生。 あと半年で高校生になるけど、彼氏を作りたい。 友達の理奈は、かわいくて、モテモテ。2人で電車に乗る時もいつも声をかけられる。 彼氏を作らない主義らしいけど、1番仲良くしてるのは、大学院生の木谷さん。眼鏡をかけててイケメンなのに頭もいい。 「ばいばーい!」 理奈と別れ、家までの道をとぼとぼ帰る。 私の家は厳しく、門限は6時だ。 家の周りには畑が並んでる。向かいの金成さん夫婦の畑。息子はもう成人するんだって。最近会ったことないけど。 そこに、少年がポツンと座っていた。金髪で、ピアスをつけたちゃらそうな男。 私は目を合わせないように急いで家へ向かった。 「さよなら」 母の声だ。そっと覗くと厳しい家庭教師の杉山さんがいた。 あんな人にも奥さんがいるんだとつくづく思う。 「あっ理奈。遅いじゃないの。杉山さんに迷惑でしょ。」 「申し訳ありません。杉山先生。ごめんなさい、お母様」 「うむ。次したらやめさせていただきますからね。」 「そんなっ。すみませんちゃんと叱り付けておきますから。」 父と母に夜遅くまで叱られ、食事は少しだけだった。 それに比べ、弟はいいな。 次の日。 「おはよう。弥生」 「おはよー理奈。」 「今日のテスト自信ある?だるくない?」 「まあまあ、いいじゃん」 「そんなことないよぉ~理奈頭悪いもん。グスックス」 (は~。時々理奈が嫌になる) キーンコーンカーンコーン 夕方。私は一人で教室にいた。 理由は、リナをいじめたということで反省させられていたから。 あと少しで門限だ。 どうにか抜け出さねば。 「よし、青山帰っていいぞ」 担任が言った。おそいよ。もう5時50分。 あーあ、どうしよう。 門の前に不良集団がいた。どうしたんだろう。 「なあ、あんたが青山弥生か。てめえうちの理奈いじめただろ。すこしくらい時間もらうぜ。」 「えっと…」 しばらくして、ブルルーン。バイクの音がした。見ると昨日家の前にいたやつだ。こいつも仲間? 「なんだよてめぇ。やる気か?」 「あんたの嬢さん貰ってくぜ」 私は引っ張られ、乗せられた 「あんた、向かいのやつだよな。今何時だ?」 「えっ。5時58分。どうしよう」 「任せろ。」 この人、金成さんの息子さん?よく見ると、イケメンだ。 ブルルーン。5時59分49秒。明らかにスピード違反の気もするが。家の前に着いた 「ありがとうございます。」