人狼
人狼。人狼ゲームとも呼ばれるそれは、村人陣営と人狼陣営に分かれ、昼のターンは疑わしき者を処刑し、夜のターンは人狼が誰かを食らう、対話型推理ゲームだ。 夏祭り翌日。トーマとカイトは、会場に落ちた小銭を探していた。そこで、ある物を拾う… 「ん?なんだこれ。」 「トーマ、どうした?」 「これが落ちてたんだ。」 2人が見つけたのは、一通の封筒。何も書いていない。 何のためらいもなく、カイトが開封する。 「おいおい…落し物かもしんないのに…」 「落ちてる金だって落し物だろ?何を今更。 ん?手紙が入ってる。」 「なんて?」 「拾ったら〇月〇日正午に、ここに届けて 、だってさ。住所が書いてある。おっ、なんかカードが入ってる!」 封筒の中には、手紙と、表がシールで隠された5枚のカードが入っていた。 「明日かー。俺はヒマだぞ?」 「俺も。じゃ、明日届けに行くか!」 「んで、来てみたが…」 「廃校、だよな。ホームレスの封筒だったのか?」 書いてある住所に向かうと、そこは廃校だった。鍵がかかっていない裏口から入ると、深いゴミ箱と、紙が置いてあった。 「何だこりゃ。読んでくださいって置き方だな。」 「えーと、 封筒から人数分のカードを取り出し、残りを処分してください。 とよ。捨てちゃっていいのか?」 「早く続き読んで。」 「自分で読めよ。 二階、会議室に入られたら、カード表面のシールを剥がさずお待ちください。 だって。」 紙の文章に導かれ、会議室へ向かう。トーマは気づいていた。これはただの落し物ではないと。 「会議室」のプレートが入ったままの部屋に入ると、先客がいた。トーマとカイト含め10人。全員が未成年者のようだ。 「え?どちら様かな。」 「わかんないけど、向こうも同じ顔だ。多分、彼らも封筒によって集められたんだ。」 全員、何人かで話している。一緒に来た組だろう。書かれていた通り、テーブルに置かれていた水を飲みながら待つ。 そしていきなり入る校内放送。 「皆さん。集まって頂き、ありがとうございます。全員がそろったので、ゲームを始めさせていただきます。」 「ルールは簡単。後でカード表面のシールを剥がします。そこにある役職に分かれ、皆さんにはゲームしてもらいます。」 機械音声だろうか。ヘリウムガスを吸ったような声だ。何事かと、全員が静かに聞く。 「QRコードがありますので、スキャンしていただくと、そこに貴方の役職名、そして権限、ルールが書いてありますので、皆さん他人に見せないように、今スキャンしてください。」 全員がスマホを出す。部屋にシールをはがす音が響いた。 「全員のスキャンが完了しました。ルールを守らないと、市長のようになりますので、どうぞ気をつけてください。」 トーマとカイトも、ルールを読み始める。 (市長のように?) トーマの疑問はすぐに晴れた。そして、それを見て青ざめた。 「キャー!!」 他のメンバーの一人が、血を吐いて倒れる。そして二度と起き上がらなかった。 彼の役職が「市長」。そして、トーマの目の前の画面には、一般的な人狼のルールが載っていた… 人狼。人狼ゲームとも呼ばれるそれは、村人陣営と人狼陣営に分かれ、昼のターンは疑わしき者を処刑し、夜のターンは人狼が誰かを食らう、対話型推理ゲーム。の、ハズだった… あとがき: どーも歌丸です。 短くてもいいので、感想も書いていただくと嬉しいです。 注:この短編小説はフィクションであり、他の作品や実在する人物などとは一切関係ありません。
みんなの答え
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こ、怖いですね…
すごい怖い話ですね…落ちてる封筒は絶対に開けません! 年下ですみません。
こ、ここここ怖い……。
落ちてる封筒は、勝手に開けちゃダメですね!うん!