キミの声が聞きたくて
自粛期間が終わり、もう6月になった。学校から帰り、家のドアを開けると、電話が鳴っていた。急いで受話器を取り、電話番号を確認した。 「はい、鈴野です…あぁ、和香か」 『もしもし。柚希…?』 「うん。久しぶり」 電話をかけてきたのは、彼女の相原和香だった。 『…元気?』 「うん、まぁ」 和香とは小学生のときから付き合っている。和香から告白してきて、俺はおもわずOKしてしまったからだ。付き合いたての頃は、一緒に帰ったり、話ししたり、2人で遊びに行ったり、カップルっぽいことしてたっけな。 いつの間にか好きになってた。 だけど中学生になり、中学も離れ、俺と和香は約4ヶ月会話をしていなかった。自然消滅の一歩手前まできたってかんじ。 『ねぇ、柚希…私のことまだ好き…なのかな?』 「え…」 なんで…? 『クラス離れちゃったし、冷めちゃうかなって。心配で…』 「そうか…そうだよな。」 俺だって… 『あのね…』 和香はそう言うと、小さな声でつぶやいた。 『私と、別れてもいいよ…』 「…へ?」 心臓が止まるかと思った。 「な、なんで?急にどうした?」 『だってさ…普通に考えてみてよ。前から思ってた。私、みんなみたいに可愛くないし、バカだし、運動音痴だし、陰キャだしさ…どっからどう見ても柚季と釣り合わないよ…』 なんでそんなこと… 和香はしゃべり続けた。 『柚季は私と真逆な人間だよ…今分かった。私憧れてたんだよ… 本当は私のこと嫌いなんじゃないのかな…?』 今にも泣きそうな声で必死に和香は声を出していた。 もう、なんなんだよ… 「なわけねぇだろ。」 『…』 俺は大きく息を吸った。 「俺、和香が好きだ。大好きなんだ!和香のことそんなふうに思ったこと一度もねぇよ!一緒にいると楽しくてさ…和香が本当に可愛くてさ…?!だから、俺…!」 あ、やばい。つい… 『ごめんね…』 「…絶対別れたくないんだよ」 『うん…私もそうだよ…大好き』 「え…なんか、照れるな…(笑)」 『ふふふ(笑)』 大好きって言葉聞いただけで、顔が熱くなった。 『明日も…キミの声が聞きたいな」 受話器を置いて、2階に上がろうとしたら… 「お兄ちゃん…誰となに話してたのー?かのぢょー!?わー!」 「ちょ、おい!母さんに言うつもりじゃな…」 「あらあら、柚季くん。やるじゃない!」 あーあ。
みんなの答え
※きびしいコメントを見たくない人は
「見ない」をおすと表示されなくなるよ!
キュンキュン
キュンキュンモード!! ああ、こんな恋してみたい!