“視える”彼女は優しい。
「ねぇ、私が視えるの?」 普通の人には私は視えない。 私は“おばけ”になったから。 それなのに、彼女の眼は私を捉えた。 それが嬉しくて… 私は彼女に付きまとった。 「貴方の未練は一体何?」 一度だけ、そう聞かれたことがあった。 「幸せになりたい。」 そう答えた私に、彼女は戸惑った。 彼女と一緒に居る間、 沢山のおばけと会った。 そして、みんな笑顔になっていった。 どんなに悲しんでいても、 おばけはみんな幸せそうに笑って、光になった。 だけど、人は違った。 彼女の周りから遠ざかっていった。 おばけが幸せになるほど、人は彼女を遠ざけた。 その度に彼女は悲しげに笑った。 「視える私には…こんな事しか出来ないから。」 そう呟いたあの子に、私は言った。 「貴方は優しいね」 どうしてそう言ったのか、自分でも分からない。 だけど、彼女がとても美しくて、今にも消えてしまいそうなほど儚く思えた。 何か言わないと、消えてしまうのでは… そう思ってしまった。 「ありがとう。」 驚き眼を見開いた後、 恥ずかしそうに頬を染めながら、彼女は言う。 その時、私は悟った。 ああ、私はきっと、光にはなれないだろう。 ずっと彼女のそばにいるんだろう。 それ以外考えられない。 優しい彼女を守りたい。 優しい彼女を見ていたい。 優しい彼女が幸せに… 笑顔になる日を見てみたい。 「あれ?向こうに泣いてる子が…」 早速、おばけを見つけたようだ。 「あんまり同情しないでよ~」 そう注意した私に、彼女は言った。 「分かってる!」 そんなことを言って 私たちと一緒に悲しんで、喜んで、怒って、笑って、泣くんだろう。 優しい彼女は…きっと。
みんなの答え
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凄い!!!!
viaさん!!!とても凄い小説をありがとうございます!!!! 私と違って文才が凄い・・・ この作品とても面白かったです お化けの自分と視える優しい彼女 ほんと・・・凄すぎる・・・
わー!
すごいです!感動!! ほんとの作家かと思いました!
感動!
viaさん、文章上手くてすごい内容が伝わります。 私もおばけが怖いけど、このおばけだったらいいおばけなのでいいと思います。 シャラ