闇に落ちる
恵まれた環境だとは思う。両親が2人とも先生で。生意気だけど根はいい子な弟がいて。友達もたくさんいる。ただ、少しばかり運が悪かっただけだ。 嫌いな人はいないけど、苦手な人はいる。それでも満ち足りている日々のはずなのに、心にはいつもポッカリと穴が開いている。パズルピースもいくつか落としてしまったようだ。 出来損ないなのは世界じゃなくて私。大丈夫という暗示さえあれば芯が折れることはない。画面の先に依存して、画面の先を求めて、画面の先に触れたくて。増していくのは空虚だけ。伸ばした手は届かずにくうを切った。 零れても零れても止まらない。涙が枯れることはない。我慢はいつしか当たり前。私は馬鹿な茹でガエル。歪んでいるのが真っ直ぐで、間違っているのが正しいのだ。 最初は光に惹かれてた。いつしか闇が心地よくなった。光は眩しすぎる。闇は冷たくて暗くて気持ちが良い。ドロドロするのは好きじゃないけど闇は良い。 どんな色も全て混ぜれば黒になる。絡まった糸は考えるほど複雑に絡まる。最後にはほら、もうほどけない。いくら明るいものを混ぜても、闇は光に変われない。 なぜ人は生まれた?なぜ地球はできた?初めから存在しなければ良かったのに。そうすれば何も思わなかったのに。なぜ私を産んだの?あぁ、生きたいという人にこの命を差し出せたらいいのに。 どうして? どうして? 私はこんな気持ちになるのだろう? わからない。 わからない。 ならば、思考を止めてこの闇に落ちてしまえばいい。
みんなの答え
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とてもいい...気分がよくなる小説ですね
この主人公はこのまま闇へと落ちていってほしいです。闇に落ちるとは、とても気分がよいですね、、、。 このとてもよい作品、気に入りました。ありがとうございました。(“^▽^”)
優しい白をあなたに。
どうしようもなくどんどん闇へ落ちてしまう。 よく伝わりました。今はそんな感じでも主人公の子が幸せを感じるときがくるといいです!
表現
どうして?どうして? わからない。わからない。 の表現が好き!! いい作品ありがとう!