【短編小説】恋なんて知らない
私は秋野悠里(あきのゆうり)。 スポーツが好きな中学2年生。部活ではサッカーをしているんだよ。 「悠里はさ、恋しないの?」 突然聞いてきたのは、親友の風見春代(かざみはるよ)。 「恋なんてしなくても死なないでしょ?」 「そうだけどさ…。」 春代は私と違って、女子力が高くて可愛いモテる女子。 ショートカットでサバサバしている私とは大違い。 「恋したら、スポーツ以外に楽しめることができるよ?」 「いいのいいの。スポーツだけで生きていくんだから。恋なんていらないの。」 「…。」 春代は完全に拗ねてしまったみたいだ。 その顔も可愛いってずるくない? 「なぁ、秋野。」 こいつはクラスメイトの堀川夏樹(ほりかわなつき)。 「どうしたの?」 「好きな奴っている?」 「は?居るわけないじゃん。急にどうした?」 いつもかっこいいって女子に騒がれている堀川がなんかウジウジ?している。 「その動き、キモい。」 「う、うるせぇよ!」 そう言って堀川はどこかに行ってしまった。 「ってことがあってさ。」 今、私は勉強会という名の女子会に参加している。いや、させられている。 参加者は私と春代だけ。会場は春代の部屋。 この前の堀川の事を話すと、春代がキランと目を光らせた気がした。 「堀川君、絶対悠里の事が好きなんだよ!」 「え?」 好き? な訳ないじゃん。私、告白されたことなんて人生で1度もないんだよ? 「ないない。妄想し過ぎ。」 「絶対そう!じゃないと『好きな子いる?』とか聞かないでしょ。」 「…。」 そうだとしたら、…そうだとしてもよく分かんない。 「好きねぇ…。」 あの後、散々春代の話を聞かされた後、逃げるように家に帰ってきた。 今はベッドに寝転がってます。 「ないよね。」 気付けば私は寝ていた。 堀川から電話がかかってきていた事なんて知らずに。 「おはよう!」 今日も元気に登校しました、秋野悠里です! 何か、みんなの視線がこちらに向いている気がするのは私だけ? 「ねぇ、悠里ちゃん、堀川君に何か言われた?」 普段、全く喋らない女子に喋りかけられた。 「何にも。」 「そっか…。」 な、何よ。怖いじゃないの。その反応。 「よう。」 気付けば肩に腕を置いてきたのは堀川。 「ねぇ、堀川君。その腕、今すぐどけてくれないかなぁ?」 「無理。」 「何よ!」 「うるせぇ…。」 そう言いあう私達をクラスのみんなが 微笑みながら見ていたなんて知らなかった。
みんなの答え
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凄いね!
こんにちは!ブルーさん! やっぱうまいね! 私、恋とかよくわからんからなんか分かりやすかった!(?) 最後が特に好き!