命のバトン
『大原清香さん、本日の午後4時13分、天国においで下さい』 どこからか聞こえる、謎の「声」。 布団をはねのけて、飛び起きた。夢…?いや、違う。絶対に、聞こえた。 『天国においで下さい』…死ぬ、ということだ。思い当たることは何もないのに、なぜか、当たり前のように、そう思った。なのに、怖いとも思わないし、自然に受け入れている冷静な自分が、不思議だった。 午後4時13分ーーー私の余命は、残り10時間。 学校に行っても、普通に過ごしていた。普通に友達と喋って、笑って、先生に怒られて。でも、私は今日死ぬのだーーーということは、なぜか、はっきりと感じていた。 いつもと違ったのは、帰り道。親友の優月と、喋りながら、歩いていた。横断歩道でバイバイと手を振って、いつも通り、別れる。ーーーと、何か嫌な予感がして、立ち止まる。振り向く。「キキィーーーッ!」同時に、耳を劈くようなブレーキ音。目に入ったのは、大型トラックと…優月?ーーー頭で考える前に、体が動いた。走って、走って、横断歩道に飛び出し、力いっぱい、優月を押した。 もしも、自分が、誰かの命を救えたら。自分が、誰かの命をを繋ぐことがてきたら。大切な人を守れたら。 その命はどれほど美しいだろうか。どれほど誇りある人生だろうか。 前を向こう。最後の、最後の、最後まで、バトンを握って、走ろう。誇りある人生を生き抜こう。 トラックの影が迫る。歩道にしりもちをついた優月が、私を見て、叫ぶ。 バトンパスだよ、優月。 微笑んで、ゆっくり、静かに、眼を閉じた。
みんなの答え
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感動...
私もそうなりたいな… 優月は嬉しいだろうな... 遅くなってた…!! こんにちは!りねで~~す やば、、、泣けるわ。
すごい!小説化していいくらい!
こんにちは!ハムスター愛好家です! 最後で感動しました。゚(゚´Д`゚)゚。 凄いですねーー!!、 感動!ヽ(;▽;)ノ
文が読みやすくてよきです
すごい面白かったです。 ただ、自分は自分の命を捨ててまで他人を救うってことにあまり納得いかないのでちょっとあれでしたけど。 とにかく読みごたえがあって面白かったです!
切なすぎる…!
ううう…。 涙が溢れて止まりません。 友達のために、という気持ちが すごく伝わってきます! 誰かの命を救えたら、繋いだら、守れたら 誰よりもステキな人生です!