連れてゆくもの
「はじめまして、ボクは死神です。」 目の前に少年が立っている。 いや。 浮いている。 「えっ…と…はじめまして…」 思わず私も挨拶してしまった。 え、何この子。 「ああ、亡くなったばかりで混乱されてるんですね。」 …は? 「ボク新米なので、あなたが初めてのお客様なんですよ。」 「あの、ちょっと待って。」 死神?この子が?…ただの美少年じゃんか。死神ってもっとこう、まがまがしいモノじゃないの?ドクロ的な。 いやそうじゃなくて。 「あの、死神…さん?」 「はい何でしょう。」 食い気味だなこの子。初仕事…みたいなこと言ってたし、張り切ってるんだろうか。 「もしかして私死んだんですか?」 「はい、ついさっき。首をつられて亡くなったようです。…ご自分で?」 … … … …。 … …。 …うっすら思い出してきた。 「ん…まあね。」 「…そうですか。早速ですが、そろそろ冥界にご案内してもよろしいですか?」 「興味ナシか。」 「…まあ、仕事ですから。…それなりにタイヘンだったことは想像がつきますし。」 「…そっか。」 たしかにタイヘンではあった。 「ね、私地獄行きなの?」 「冥界ですよ。なんで地獄なんですか。」 「天使じゃなくて死神がきたんだもん。」 「天使なんてメルヘンなもの信じてたんですか…」 いや死神も似たようなモノでしょう。 「冥界って何。」 「魂の置き場です。生まれ変わるまで魂を置いておく場所です。」 「…生まれ変わるの?」 「はい。」 「選べるの?」 「…はい?」 「次はどんな生き物がいい、とか…」 まあ、イロイロ? 「さあ、冥界の中のことはよく分からないんですよ。死神は魂を連れてゆくだけなので。」 「…。」 「…まあ、ある程度融通はきくと思いますよ。」 「ある程度ってどの程度?」 「…冥界についてからのお楽しみということで」 「…分かった。つれてって。」 次はタンポポもいいかもしれない。
みんなの答え
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間とかも空いてて短いけど内容は伝わってきて、いいね。 けど小説の始まりは『』は使わないよ。基本的には。そこを直していくと凄いいい作品が作れると思う。
文章力あるね
文章読みやすかったです。スラスラ入ってきました。 会話のテンポが良くて、特に主人公のツッコミが的確でした。 もっと読みたくなります。今回はよくある設定の話だったので、 次は更に自分の個性を全面に出したやつが欲しいデス(人 •͈ᴗ•͈)ヨロシク 何か文章応募してるところに作品つくって送ってみたらどうかな…
いいですね!
はじめまして、セントです! いい作品ですね!! 主人公がつらかったというのがとてもわかりました 死神さんが冥界をよく知らないので、自分で冥界を想像できて楽しいです! ぜひまた書いてください!