もう一度、君の声を(切ない系です。)
「あぁ…俺は死ぬのか。」薄れゆく意識の中、そう感じた。「最後…に君に…こ…の…思い伝えたかったの…に…」その直後、俺は完全に意識を失った。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「もう、どこにいったのさ~。」山道を進みながら私、 萩原夏香(中3)は、さっき風で飛ばされた帽子を探していた。この辺りに落ちたのだが、全然見つからなかった。 「あの帽子、お気に入りだったのに…しょうがない、諦めるか。」スマホの時計を見るともう11時だった。バードウォッチングが趣味の私は、毎週日曜日に家の近くの裏山に行き野鳥を探していた。(そろそろ帰るか…)と腰を上げたその時、聞き覚えのある声がした。そっと顔を上げるとそこには、学年一の不良グループと呼ばれている問題児達がいた。彼らはなぜか焦っていて、私のいるところとは反対の方に走っていった。なんだか胸騒ぎがした。彼らが去った後、問題児達が出て来たところに向かった。そこは山道の少し外れでもう少し行くと崖になっているところだった。そっと崖下を覗いて見て驚いた。人が倒れていた。私は持っていた双眼鏡で顔を見て言葉を失った。倒れていたのは私が片想いしている遼太だったのだ。なんで…と思いながら消防に連絡しようとした。だが圏外で繋がらなかった。そこで近所にいる親友にメールで事情を説明し、連絡してもらった。 5分後、消防が到着し遼太は救助された。だが意識が無くすぐに病院に搬送された。遼太に付き添い、病院に着いた私は、警察の人に事情を話した。そしてその2時間後、問題児達が逮捕された。しかしその知らせを聞いても嬉しくなかった。遼太は重症だった。右腕と右の太もも、骨盤を骨折していていた上に崖から落ちた時に頭を強く打っていて、助かる確率は五分五分らしい。私は遼太の隣で泣いていた。私が泣くと遼太はいつも「大丈夫、大丈夫!」と言いながら私を慰めてくれた。 「もう一度、その声聞かせてよ…」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー (夏香の泣き声がする…)暗闇の中、俺は夏香を探した。 夏香は昔から泣き虫でいつも俺が慰めていた。俺が「大丈夫!」言うと、泣き止んで笑った。その笑顔に俺は恋をした。(夏香に思いを伝えたい…!)その時、目の前が明るくなった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「…な…つ…」突然遼太の声がして驚いた。見ると遼太がが目を開けてこっちを見ていた。 「遼太…!」私は嬉しくて泣きながら遼太に抱きついた。そして左手で私の頭を撫でながら「大丈夫…」と言った。驚いたが、その直後満面の笑みを遼太に向けた。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 10年後、私は生涯の愛を誓った。相手はもちろん泣いている私を笑顔にする君です。 end ※この物語はフィクションです ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 詩月☆です!今回のお話はいかがでしたか?また思い付いたら書きたいので見てください!読んでくれた皆さん、ありがとうございました!
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この話結構好きかも
こんにちは!雪見大福です 私結構この話好きです! 意識のない人が好きな人の声で意識を取り戻すところが好きです! 新作楽しみにしてます! それでは!